駆動・HV開発部 駆動・HV実験室
I・T
※所属および記事の内容は、取材当時のものです
私が所属する駆動実験室の役割は、エンジンとタイヤをつなぐ駆動系の様々な要素が狙いどおりの性能を発揮できるかどうかを実験・評価して品質の保証をすることです。私はその中でも、トランスミッションの性能・強度の実験評価を担当しています。ダイハツ工業は、軽自動車では初となるスマートアシスト(衝突回避支援システム)を実現した企業です。ダイハツ工業の高い技術力を実験・評価を通じて支えられるこの仕事に大きなやりがいを感じています。
ダイハツ工業には、性能や耐久性に対する社内基準があります。ですが、実験・評価に携わる者として大事なのは、ダイハツの社内基準をクリアしているかどうかを測ることだけではありません。ある程度イレギュラーな使い方がされることを想定し、それに耐えられる基準を満たしているかどうかを測ることが重要です。「自分がオーナーだとしたらその車をどう使うだろう」。そんな目線を持つことが、お客様にご満足いただける品質を実現することにつながります。
実験時によく頭を悩ませるのが、自分が立てた予測とまったく違う結果が出たとき。何が原因で予測と違う結果が出たのかを考え、必要な対応を行う際には、調達や設計といった他部門の協力が必要になります。スケジュールが限られている中、追加試験が必要な場合もあり、開発完了までのハードルは少なくありません。それらを乗り越えて無事に開発が完了し、自分の関わった車が街を走っているのを見たときは、達成感を通り越して感動すら覚えます。
日常と違う体験を通じてリフレッシュするのが好きなので、オフは旅行に行くことが多いですね。国内だけではなく、海外にも半年に1回のペースで旅行しています。最近は、マカオやタイなどアジア圏への旅行がマイブームです。