パワートレーン開発部
パワートレーン企画室
S.K
Profile
学生時代は、機能工学を専攻しエネルギーシステムについて研究。主には、アルコール燃料活用の道を探る研究やエンジンの研究に取り組んでいました。特に思い出すのは、土日も関係無く、ほぼ終日研究室に入り浸っていたこと。研究はもちろん、仲間と一緒に過ごす時間は本当に楽しかったです。
入社後、エンジン設計業務やエンジンの評価解析に関わる仕事を経験し、2021年から新しくできたMBD(※1)推進グループへ。現在は、コンピュータ上で設計だけでなく、仮想の試験やシミュレーション解析、評価ができるCAE(※2)によるエンジン開発という、社内でも新しいことにチャレンジしています。
(※1)MBD (Model Based Development)=コンピュータ上で再現したモデルを活用し、試作やテストを削減する効率的な開発スタイル。
(※2)CAE(Computer Aided Engineering)=仮想の試作やシミュレーションを行い、モノをつくることなく、構造解析や機構解析などができるシステムや技術自体を意味する。
ダイハツを働く場所に選んだ理由
Section 01
大学・大学院でエンジンを研究していたこともあり、就職ではエンジン開発ができる自動車メーカーを志望していました。多くのメーカーがある中で、ダイハツ工業は、将来のカーボンニュートラル社会において自動車業界に求められる低燃費・低排出ガスニーズに対応できる、軽自動車や小排気量の小型車を主軸にしていたところに魅力を感じました。
さらにエンジン車も含めて質の高いモノづくりを目指す姿勢があり、「ここならエンジン性能向上に向けた挑戦ができる!」「思いきりエンジン開発に打ち込める」との思いを抱きました。
ダイハツ工業の仕事の魅力・やりがい
Section 02
入社からこれまで、エンジンの設計、既存エンジンの不具合改修や改良に関わる設計業務、エンジンの耐久性や環境試験を行う評価業務に関わり、経験を積みました。
現在のMBD推進グループでは、これまで培った設計と評価の両方の知見を活かし、CAEを活用した事前評価を取り入れたパワートレーン開発に挑戦中です。この開発手法はダイハツ工業でも新しく、今後業界で生き残っていくためには、さらに加速させていく必要がある重要なもの。0からのスタートという大変さはありますが、新手法の確立という挑みがいある大きなミッションに関われていることを幸せに思います。
これから成し遂げたいこと
Section 03
CAEによる開発のメリットは、パワートレーン設計担当や評価担当の開発における課題や悩みを初期段階で解決でき、その後のスムーズな開発を支えられるところにあります。これまで行っていた試作機や実機による検証も少なくできるため、時間もコストも大幅に低減可能なのは魅力です。
こうした中、私がこれから目指すは、この新しい手法CAEについての知識を深め、第一人者になること。そして、もっと先には、設計・評価・CAEの全てを経験した人間として、エンジンの新しい価値、例えばBEVよりも環境に優しい超低燃費エンジンを開発できたらと夢は広がっています。
水曜日・金曜日の定時退社推奨日があるので、週に2日は定時退社。退社後は近所のジムでトレーニングしています。
CAE業務はリモートワークと相性抜群。会社の解析用高性能PCにリモートアクセスし、自宅から操作できます。