P.T. Astra Daihatsu Motor
生産技術部 ユニット生技室
U・K
2005年入社 機械工学科卒
カラワン地区のエンジン工場にある加工・組付ライン全てにおける新エンジンの生産準備と既存生産ラインの改善を担当しています。
生産準備では新エンジンの図面検討、工程設計、設備導入、品質確認を行います。例えば図面検討では開発された新エンジンのQCD(品質/コスト/納期)を更に高いレベルにするために設計サイドへさまざまな提案をして図面を作っていきます。また不具合対策や生産性向上、原価低減活動を目的とした装置導入など生産ラインの改善にも取り組んでいます。
現地スタッフの考え方や業務フロー、そしてインドネシアの文化を理解して尊重することが大切だと思います。自分が経験してきたものを押し付けても彼らは従ってくれません。相手を理解、尊重してその上で改善点を気づいてもらう必要があります。
また海外では、日本人出向員はマネジメントを意識する必要があるので、コミュニケーションは必須。現地スタッフは陽気ですが、いきなり仲良くはなれません。カタコトのインドネシア語を話す外国人が突然上司になるわけなので躊躇して当たり前。積極的に話しかけてチームの一員として本音を正直に話してもらえる雰囲気を作っています。
現在の上司の教えでもありますが、自分自身に壁を作らないことを心がけています。海外では、特に言葉の壁を作ってしまいがちです。言葉が分からなくても相手に伝える方法はあるはずなのに、「言葉が分からないから」という言い訳をしてしまう壁です。また、話しかけやすい雰囲気や笑顔を作ることも心がけ、積極的に話しかけてチームの一員として、本音を話しやすい雰囲気を作るように心がけています。そのかいあってか、現地スタッフは、私の表情が冴えないと、どうしたんだと心配して囲んでくれます(笑)。
これまで、新エンジンの生産準備業務の多くは日本人スタッフが中心になり、現地スタッフは指示に従う形になっているため、成長につながりにくい環境でした。
そこで、現地スタッフの業務領域を広げることに積極的に取り組み、多くのサポートが必要であったり、時間も掛かったりもしますが、彼らの提案を軸に図面や生産ラインができるまでになり、組織としての成長を実感できます。
また、人材開発・投資削減のため設備の内製にも挑戦しています。私自身これまで経験したことがない領域の業務で、つまずく事も多いですが、「なるほど、そうだったのか!」と現地スタッフと新しい知識を共有しながら、取り組んでいます。今はまだシンプルな設備だけですが、将来的には全ての設備を内製化できるようにしたいと思います。
家族と過ごすことが多いです。子供と遊んだり、買い物、小旅行を楽しんでいます。
それ以外は大体ゴルフです。ADM出向員同士だけでなく他社の方々ともゴルフに行きます。コミュニケーションを取る良い機会です。