品質保証部
材料監査室
T・M
2019年 入社
工学部卒
※記事の内容は取材当時のものです
お客様の車で発生した不具合の原因調査や、部品の製造工程が不具合の出にくい工程になっているかどうかの監査などを担当しています。また、そうした方法やノウハウを海外事業体に展開・教育する業務にも携わっています。この仕事で一番やりがいを感じるのは、やはり不具合の原因を突き止めたときです。仮説を立て試験を行い、様々な分析機器を駆使して原因を追究した結果、仮説通りの結果が得られたときには大きな達成感が得られます。大変な点は、発生した不具合の事象だけを見て原因を特定することが難しいため、あらゆる原因を想定する必要があることです。お客様の使い方や環境に起因する不具合もあれば、製造工程の不備が原因の場合もあります。工程の数は膨大なので、どんな工程があるかを網羅した上で、それぞれの役割を事前にしっかり把握しておくことも求められます。
フレックスタイム制度を活用して朝早めに出勤。この時間帯だと出勤している人が少ないので、事務処理系の仕事を集中してこなすようにしています。不具合調査で使う設備も日中は利用者が集中することがあるので、混んでしまう前になるべく調査を済ませるようにするなど、設備の使用時間の分散も意識しています。
毎日グループ内の朝礼があります。最近は在宅勤務の方も多いので、朝礼もオンラインで行っていますが、メンバー全員で健康状態の確認や、情報共有するなど日々コミュニケーションをとっています。
お客様の車で発生してしまった不具合の原因を調べます。調査の流れの一例としては、まず他部門から「材質上に錆が発生したので調査してください」といった依頼が来ます。依頼内容に応じて不具合の原因の仮説を立て、顕微鏡や分析機器を用いて残留している付着物を解析し原因を追究。併せて錆の浸食の度合い等も調査します。
日本国内のダイハツ工業で行っている不具合調査の方法について、海外の事業体に情報の展開・共有や教育を行います。材料は気候変動の影響を受けやすいため、国内のノウハウをそのまま海外に伝えれば良いわけではないのが難しい点です。特に私が現在関わっている事業体は、気候が温暖なタイやマレーシアなので、四季がある日本との違いをより顕著に感じます。英語に苦手意識があるので海外の方とのコミュニケーションにも一苦労という毎日ですが、トレーナーに指導してもらいながら前向きに取り組んでいます。
自分の生活リズムに合わせて
体と心に余裕を持って働ける
私の生活リズムは朝方で、毎日朝5時30分に起床、夜10時30分には就寝しているので、8時45分に出勤していたときには朝の時間をかなり持て余していました。ですが時差出勤で7時30分に出社するようになってからはそれもなくなり、早く出勤して早く帰り、趣味や習い事をする余裕も持てるようになっています。時差出勤をするかしないかは、その時々の状況に応じて柔軟に決められますが、私は7時30分出勤で固定しています。自分の生活リズムに仕事を合わせられるのでオンとオフの切り替えもしやすいです。
働き方が多様化したことで
業務の平準化が加速
時差出勤や在宅勤務が浸透したことで、1日当たりの出勤人数が大幅に減少しました。私の所属しているグループは全員で12名ですが、会社に出勤しているのがそのうちの3名だけという日も珍しくありません。最初は「出勤しないとできない仕事もあるけど大丈夫かな」とも思いました。ですが、出勤しないとできない仕事は、その日に出勤しているメンバーに依頼することができるので、まったくの取り越し苦労でした。社会全体が現在のような状況になって働く場所・働く人が分散したことで、特定の誰かしかできない仕事をなくそうという意識も高まったように思います。