DPEM
ダイハツ・プロドゥア・エンジン・マニュファクチャリング
I・Y
2008年入社 経営学科卒
新エンジン工場稼働開始に向け、高品質・低コストの物流生産準備の全般を担当していました。具体的には、インドネシアやタイ、ベトナム、中国といった海外からの部品調達をするための商流や物流ルートの検討・決定、海上輸送業者の選定なども対応していました。マレーシア国内においても、物流のルール設定や日々起こる不具合への対応、仕入先とのコミュニケーションはもちろん、フォークリフト等の物流に欠かせない設備の仕様検討や購入など様々な業務に取り組んでいました。
日本と意識の違いが大きいことに驚きました。納期に合わせて、決定していたはずの工事が急遽行われなくなったり、オーダーした仕様では不具合が出るとわかっていても、仕様書通りにしか対応してもらえないなど、想定外のトラブルも多く、あらゆる業務に携わらなければなりませんでした。日本での経験が生かせる仕事は一部しかなく、現地で経験・失敗しながら取り組んでいました。
現地では人を大切にしないとすぐに退職や転職をしてしまいます。些細なことでも声をかけたり、褒めたりなど、常に前向きな気持ちで仕事に臨めるような雰囲気づくりが必要だと思います。また時間厳守などの日本の常識は、マレーシアでは通用しません。たとえ約束の時間に遅れて来ても、来てくれたことに感謝するなど相手を尊重することが大切になります。
海外出向は今思い返しても大変な思い出ばかりですが、海外で新会社を設立するプロジェクトに携われたことはとても貴重な経験だったと思います。私が取り組んだことが良くも悪くも新エンジン工場のスタンダードとなっていくことに責任感もありましたが、大きなやりがいも感じていました。また仕事の経験値という意味では日本にいるよりも、何倍ものことを得ることができたと思っています。
今後はこの経験を活かして、目の前の仕事に捉われすぎず、視野を広げて俯瞰的な視点で本当に必要なことを考えていきたいと思います。
現地のスーパーでの買い物や日本人出向者と食事を楽しんでいました。また家庭教師と共に英会話学習をしたり、第一子がマレーシアで生まれたので育児にも精を出していました。ヒンドゥー教の聖地など、ディープな観光地巡りも楽しかったです。