車両性能開発部
動力制御開発室
Y.A
Profile
現在の触媒設計業務を志望した動機にもつながっていますが、大学院時代は、クルマの排ガス浄化に使用される触媒材料であるプラチナやロジウムなどの貴金属を研究し、海外の学会での研究発表も経験しました。自動車業界との共同研究にも参加し、よりクルマへの興味を深めていきました。
入社時から、ガソリン車から排出される窒素酸化物=NOxや一酸化炭素=COなどを浄化し、無害化する自動車用排気ガス浄化触媒の設計・開発、評価などを担当。1年前には、新興国向けの車両開発プロジェクトに参加する機会を得て、グローバルな環境で触媒設計を行うという経験をしました。
ダイハツを働く場所に選んだ理由
Section 01
大学院で学んでいた触媒の技術がクルマづくりで使われていることもあり、最初から自動車業界に絞り込んで就職活動をスタート。その中でダイハツ工業の先輩社員との交流会で、触媒設計担当の先輩の話を聞くことができ、自分の学んだことを活かせる環境があることを知り、魅力に感じました。
また、ダイハツ工業にはクルマづくりに携わる幅広い部門があり、それぞれの現場で専門性を持ったエンジニア達が常に高品質を追求していることもおもしろく、「色んな部署の人と一緒に良いモノをつくっていく仕事に自分も携わりたい」と思い、入社を決めました。
ダイハツ工業の仕事の魅力・やりがい
Section 02
私が手がける自動車用排気ガス浄化触媒の設計・開発業務では、国によって違う排ガス規制をクリアすることに加え、1gあたり数千円〜数万円もする触媒用貴金属の使用コストをどれだけ抑えられるかが求められます。
そのために貴金属の選定や評価、さらに貴金属を数ナノメートルサイズにして使用し、浄化効果を高める方法を検討するなど、日々研究に近い業務を行っています。そうして数年かけて完成したダイハツ車が街で走っているのを見かけると、自分達がつくったクルマが多くの人の暮らしを支えていると実感でき、やりがいを感じます。
これから成し遂げたいこと
Section 03
これまでの仕事で一番印象深いのは、新興国向け車両を開発するプロジェクトを担当し、海外のグループ企業や現地スタッフと連携を取る機会を得たことです。短期間でTOEICの勉強に励み、語学力を高めることができたことも達成感がありましたが、現地の方々へ英語の資料を使った説明を成功させられたとき自身の成長を感じました。
その実績が認められ、今新たな新興国向けの案件にもアサインされ、また別の先行開発案件も任されています。今後は、手がけている先行開発素材を量産化フェーズに進めつつ、触媒反応についてさらに理解を深めていきたいと思います。
最近料理が趣味になり、定時退社の日はそのまま買い物をし、夜ご飯を作っています。
リモートワークのおかげで、家族と一緒にゆっくりご飯を食べることができ、家事もしやすくなりました。