ダイバーシティ&インクルージョン

基本的な考え方

ダイハツはサステナビリティ活動の重点分野として「人権・多様性を尊重し、安全安心な社会の構築」を定めています。性別、年齢、国籍、人種、民族、信条、宗教、性的指向、性自認、障がいの有無、配偶者や子の有無などを含むいかなる理由であれ差別を認めない多様な価値観を尊重し、一人ひとりが最大限に能力を発揮できる環境をつくることが、ダイハツのさらなる成長につながっていきます。ダイバーシティ&インクルージョンへの理解を促進し、誰一人取り残さない、誰もが働きがいのある企業を目指しています。

女性の活躍促進

ダイハツでは、トップコミットメントのもと、女性のさらなる活躍や子育て世代の両立支援などを契機とし、すべての人を対象とした、仕事と生活の調和(ワークライフバランス)の推進に取り組んできました。「女性・子育て層」を主要ユーザーとするダイハツにとって、女性が活躍できる会社であることは、大変重要な課題であると認識し、さらなる女性活躍に向けて、意欲的な目標を掲げ、計画的に推進しています。

女性活躍推進法・次世代育成支援対策推進法に基づくダイハツの目標
計画期間:2025年4月~2030年3月

① 女性管理職数 2倍(100名)(2025年度比)
② 管理職の所定外時間を平均20%低減(2025年度比)
③ 男女とも育児休業取得率100%


目標達成に向けた主な取組み

早期復職支援
企業内保育園を設置。0歳児(生後57日)から受け入れ可能です。
また、必要に応じて祝日保育も可能で、延長保育時のおやつや夕食の対応も行っています。
お昼寝用の布団は園で準備し、衣類に関しては園内で洗濯することも可能にするなど、保育園利用者のさらなる負担軽減、仕事と育児の両立のサポートにつなげています。
短時間勤務制度
子どもが中学3年生修了時まで、短時間勤務制度を利用できます。勤務時間を4時間、5時間、6時間、7時間と細かく設定しており、各家庭の状況に応じて選択できるようにしています。

だいはつのもり保育園

ダイハツでは、グループ企業内保育園「だいはつのもり保育園」(大阪府池田市)を2019年より開設・運営しています。この保育園は、「みんなでつくる」をキーワードに、女性を中心としたワーキンググループによって企画され、仕事と育児の両立を図る従業員に寄り添った施設となっています。

「だいはつのもり保育園」園内

障がい者の活躍推進

ダイハツでは、障がいのある人の雇用について、社内の全部門での受け入れと、ともに成長できる環境づくりを目指しています。2025年6月1日時点で法定雇用率(2.5%)は満たしていますが、さらなる拡充を図るべく、各職場で活躍できる経験者採用を継続的に推進しています。採用にあたっては、事前面談や職場見学などを通してミスマッチを防ぐとともに、各職場に障がいのある従業員を就労定着支援するセンターパーソンを配置し、業務フォローにも力を入れています。さらに、産業保健職との連携、外部公的機関の専門家による協力のもと相談窓口を設置するなど、就労定着に向けた取組みも強化しています。
また、社内の作業所では、事務作業や軽作業、小物部品の梱包作業などができる体制に加え、車いす対応トイレ、休憩室、リラクゼーションルームなどのインフラ整備も進めています。
作業所の雇用については、特別支援学校の新卒者の受け入れや、パートでの採用に積極的に取り組んでいます。

障がい者用トイレ バリアフリートイレ

伊丹作業所での作業の様子

シニア従業員の活躍推進

定年を迎えた後も、社内で培った技能やノウハウを存分に発揮できるよう、組合員の再雇用制度を見直し、2018 年にシニアエキスパート制度として拡充しました。「50歳研修」を開催し、定年後の生活や働き方、キャリアプランについて考える機会を設け、本人が希望する働き方に向けた計画的な話し合い・職務付与に取り組んでいます。また、シニア従業員が働きやすい職場・ライン・工程づくりを進めています。

両立支援施策

仕事とプライベートの両立を支援するための制度を整備しています。育休の取得を促進することを目的として、5日以上の育児休職をした従業員には子ども1人につき2回まで25,000円の育児休職奨励金を支給します。また、不妊治療を含む治療と仕事の両立に関しても特別休暇や休職等を選択できる制度があります。
そのほか、多様なライフプランに対応するため、結婚、出産、育児、介護、配偶者の転勤、傷病治療、進学などを理由に利用できるアルムナイ再雇用制度を運用しています。

当社の両立支援制度(一部抜粋)

当社の両立支援制度(一部抜粋)

外国人技能実習生・従業員の積極的受け入れ

ダイハツは、インドネシアとマレーシアに生産拠点を設けて事業を展開しています。そうした背景から、東南アジアと日本の若者同士の文化交流、そして東南アジアの自動車産業の発展に寄与することを目的に、2015年より外国人技能実習生(以下、実習生)を受け入れています。これまで、平均して年間380名ほどの実習生をインドネシアから受け入れ、京都(大山崎)工場、滋賀(竜王)工場にて自動車製造技術の習得を支援しています。技能実習制度の基本方針に則り、賃金は同職位の従業員と同程度、その他手当や休暇も待遇差を設けることなく適用しています。さらに、イスラム教を信仰する実習生のために、寮に祈祷室や個室シャワー、専用キッチンなどを増設し、ハラルフード※1の提供を行うなど実習生の宗教・文化・慣習に配慮した生活環境を整えています。実習修了後は、母国のダイハツグループ会社での人材活用および、日本国内のダイハツ販売会社にて特定技能(自動車整備)で多くの方が活躍されています。
また、新卒採用においては、国籍に関係なく公平・公正に人材を受け入れており、外国籍従業員が各部署で活躍しています。

※1 イスラム教においてムスリム(イスラム教徒)に食べることが許された食品や料理のこと

技能実習の様子

福利厚生

ダイハツは、「笑顔の会社、働きたい会社No.1」の実現に貢献するため、安心して働ける施設・設備の充実や、すべての世代の従業員が「あってよかった」と感じる生活応援施策の充実、多様化する個々人の嗜好に沿った選択肢の拡大に取り組んでいます。また、福利厚生制度を適切に利用できるよう、わかりやすい制度設計・整備と、従業員の福利厚生リテラシー向上にも注力しています。

福利厚生の全体像

※2 DRC : ダイハツリクリエーションクラブ

サステナビリティの取組み

サステナビリティトップメッセージ

ダイハツのサステナビリティ

サステナビリティストーリーズ

環境

社会

品質保証の取組み

ダイハツのクルマづくり

製品安全への取組み

人権

サプライチェーンにおける人権尊重

ダイバーシティ&インクルージョン

人材育成への取組み

安全・健康

社会貢献

ガバナンス

レポート