2005年06月16日
ダイハツ工業株式会社
ダイハツ工業株式会社(以下ダイハツ)は、2005年1月施行の自動車リサイクル法※1に基づき、2004年度(2005年1月~3月)における使用済自動車のASR※2、エアバッグ類、フロン類(以下特定3物品)の再資源化等の実績を公表した。
自動車リサイクル法は、使用済み自動車(廃車)から出る有用資源をリサイクルして環境問題への対応を図るための法律であるが、その中で自動車メーカー等は特定3物品の引取り、リサイクル・適正処理の義務を負っている。
ダイハツは、その義務を果たすため、社団法人日本自動車工業会の活動を通じ、自動車リサイクル法制度運営に関わる情報管理システムの構築や、関連指定法人の設立に積極的に参画してきた。
特定3物品の確実で効率的な引取り、リサイクル・適正処理体制を整備するため、エアバッグ類及びフロン類については、業界共同で中間法人自動車再資源化協力機構を設立。ASRについてはトヨタ自動車(株)、本田技研工業(株)、日野自動車(株)と共同で豊通リサイクル(株)ASR再資源化事業部を設立し、法施行より順調にその責務を遂行している。
その結果、ダイハツの2005年1~3月の再資源化等の実績は以下のとおりとなった。
ASRでは、14,671台の使用済自動車から1,530トンを引取り、776トンを再資源化※3。
再資源化率は50%となり05年度法定基準の30%を達成。
エアバッグ類では、1,049台の使用済自動車に装備されていた2,139個について、車上作動もしくは回収、再資源化施設への投入により再資源化を実施。
回収での再資源化率は94%となり、法定基準の85%を達成。
フロン類では、9,437台の使用済自動車から3トンのフロン類を引取り、全量破壊処理を実施。
以上の特定3物品の再資源化等に要した費用の総額は7,965万円、資金管理法人から払渡しを受けた預託金総額は7,422万円、全体収支は543万円の赤字となった。
(詳細については、「2004年 使用自動車の再資源化等の実施状況[PDF]」参照)
ダイハツでは、今後も自動車リサイクルの着実な実践と効率化に全力で取り組んでいく。
※1 正式名称は「使用済自動車の再資源化等に関する法律」
※2 ASRとは、Automobile Shredder Residue(自動車シュレッダーダスト)
※3 6月16日発表の資料では、「766トンを再資源化」でしたが訂正しました。