2004年11月29日
ダイハツ工業株式会社
ダイハツ工業(株)は、軽乗用車「ミラ ジーノ*」をフルモデルチェンジし、11月29日から全国一斉に発売する。
「ミラ ジーノ」は、1999年3月の発売以来、丸型のヘッドランプや各種メッキパーツを施したクラシックな内外装が幅広い層から好評を得ている。
新型「ミラジーノ」は、ミラの革新的パッケージングや使い勝手の良さと、ジーノの個性を受け継いだ上で、イメージユーザーである「友達感覚の仲良し親子(M&D=マザー&ドーター)」をはじめ、流行やブランドにとらわれない感性を持ったユーザーの心に響く「こだわりの新上質感」を持つ軽乗用車とした。
新型「ミラ ジーノ」の主な特長は、
1.「スタイルにときめき」を感じさせる、どこか懐かしく、情感豊かなスタイリングと、きらきら輝くボディ
2.「心にやすらぎ」を与える、統一感と仕立ての良さにこだわったインテリアと、乗る人を幸せな気分にさせるアイテム
3.「人と地球にやさしい」優れた環境性能と安全性能
◦2WD車は、平成17年基準排出ガス75%低減レベルに適合。平成22年度燃費基準+5%への同時適合により、グリーン税制(低燃費車・低公害車の普及促進優遇税制)に適合
◦2005年9月から適用が開始される国土交通省「歩行者頭部保護基準」を先取りし、軽自動車としては初めて認可を取得
* ジーノ(GINO) … イタリア語で「giunonico(容姿端麗な)」からの造語。
【車両概要】
エクステリア ~どこか懐かしく、情感豊かなスタイリング~
•大型のフロントメッキグリルや丸型ヘッドランプなどでジーノらしいクラシカルな要素を盛り込みながら、フロントピラーを立てリアピラーを前傾させたシルエットや、フラッシュサーフェースなどの造形処理でモダンなイメージを表現
•ミラ ジーノのもう一つの個性としてMINILITEを設定。個性的なフロントメッシュグリルやエアロパーツ、15インチミニライトアルミホイールやディスチャージヘッドランプなどを採用し、スポーティなテイストを演出
•乾燥時の収縮が少ない新開発のクリア塗料の膜厚を増膜したプレミアムクリアコートを採用することで、光沢感のあるボディを実現
•洗練されたおしゃれ感覚を演出する全9色*のカラーバリエーションを設定
* メーカーオプション2色を含む
インテリア ~統一感と仕立ての良さにこだわったインテリア~
•インパネ、シートなどを丸や楕円をモチーフとした造形テーマで統一し、やすらぎのある室内デザインを実現
•シートには、肌触りが良く、毛足の長いベロア調の生地を採用。内装色のロマンティックローズが落ち着きのあるカラートーンで上質感を演出(MINILITEを除く)
•MINILITEは、MOMO革巻きステアリングホイールやメッキ文字2眼メーターを採用。エレガントブラックを基調とした内装色と共にスポーティなデザインを演出
•ウッド調のインパネクラスターやシフトノブに加え、MOMOウッドステアリングホイールがセットになったウッドパックを設定(X、X Limitedにメーカーオプション)
パッケージング・ユーティリティ ~「高効率な室内空間」「優れた乗降性」「便利な収納」を実現~
•ミラの革新的パッケージを踏襲し、コンパクトなボディに1,850mmの室内長、1,275mmの室内幅、840mmの前後乗員間距離を実現
•地上からのシート高を、乗り降りに最適な595mmに設定
•サイドドアは、いずれも約90度フルオープンが可能で、高い乗降性・積載性を実現
•最小回転半径を狭い道での取り回しが楽に行える4.2mに設定(X Limitedは4.4m、MINILITEは、4.6m)
•立ったフロントピラーや大きくラウンドしたバックドアガラスなどで、全方位で良好な視界を実現。また、リヤヘッドレストを標準装備し、使用しないときは低位置に下げることで後方視界を確保
•オートオープン式のワンプッシュ式前席カップホルダーや、スローモーションオープン式のグローブボックスなど、利便性を追求した収納スペースを採用
•最適なドライビングポジションが選べるアジャスタブルパック(運転席シートリフター&チルトステアリング)と、シートベルトを体格や姿勢に合わせて調節できるアジャスタブルショルダーベルトアンカーを採用(アジャスタブルパックは、MINILITEに標準装備、Lにメーカーオプション。X、X Limitedはチルトステアリングが標準装備、運転席シートリフターがメーカーオプション)
アメニティ ~乗る人を幸せな気分にするアイテム~
•快適な室内環境を創出する「ピュアコンディショニングパック」の採用
◦プラスイオンとマイナスイオンを車室内に放出することで、浮遊する雑菌やカビ菌の繁殖を防止するとともに乗員のストレスを緩和するプラズマクラスター(R)*付オートエアコンを採用(Lを除く)
* プラズマクラスターはシャープ株式会社の商標
◦外気導入時に流入する花粉・チリ・ホコリなどの粉塵を除去するクリーンエアフィルターを採用(Lを除く)
◦日焼けの原因となる紫外線を90%以上カットするUVカットガラス(全面)を採用
(Lは、フロントウインドゥ/フロントドアのみ)
•キーレスエントリーの操作で簡単に設定・解除できるセキュリティアラームやムーヴ ラテと並び軽自動車最大*の照明付大型バニティミラー、ドアミラーターンランプ(Lを除く)など、女性モニターの声から生まれた快適アイテムを標準装備
* 2004年11月現在 ダイハツ調べ
エンジン・メカニズム ~クリーンで快適な走り~
•軽やかな出足加速を実現したツインカムDVVT*3気筒エンジン(EF-VE型)を搭載
* DVVT…Dynamic Variable Valve Timing、連続可変バルブタイミング機構
型式 | 最高出力 [kW(PS)/rpm] |
最大トルク [N・m(kg・m)/rpm] |
グレード | 10・15モード 走行燃費(km/リットル) |
|
2WD | 4WD | ||||
EF-VE | 43(58)/7,600 | 64(6.5)/4,000 | L、X、X Limited、MINILITE | 20.5 | 18.8 |
•ミラの防音材構造をベースに吸音タイプ天井の採用や吸音プラス遮音の効果を発揮するダブルエフェクトサイレンサー、床上の防音制振などにより静粛性を向上
•スプリングやショックアブソーバーなどを最適にチューンしたサスペンションを採用し、快適な乗り心地を実現
環境性能 ~「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」と「平成22年度燃費基準+5%」に適合~
•ダイハツが世界に先駆けて開発した、通常であれば劣化していく触媒用貴金属(パラジウム)に自己再生機能を持たせることで、貴金属使用量を約70%も低減し省資源に貢献する「インテリジェント触媒」を全車に採用
•ダイハツが世界に先駆けて開発した、イオンを検知して燃焼を制御することでエンジン始動時の排出ガス浄化に効果を発揮する「触媒早期活性化システム」を2WD車に採用
•2WD車は、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」、4WD車は「平成17年基準排出ガス50%低減レベル」(共に国土交通省の低排出ガス車認定制度)に適合
•2WD車は、「平成22年度燃費基準+5%」、4WD車は「平成22年度燃費基準」に適合。2WD車は低排出ガス車認定制度の同時適合により、グリーン税制(低燃費車・低公害車の普及促進優遇税制)に適合
•全車、グリーン購入法に基づく政府公用車の基準および、グリーン購入法特定調達物品等の判断基準に適合
•大型部品への車両解体作業効率を高める解体性向上マークの表示や、ボディ各部に解体しやすい構造を取り入れたリサイクル設計により、解体・リサイクル性に配慮
•燃料タンクなどを鉛フリーとし、車両全体で鉛の使用量を2006年1月以降、1/10以下(1996年比)に低減するという業界自主目標を早期に達成
安全性能 ~軽初・国土交通省「歩行者頭部保護基準」の認可を取得~
•新骨格構造を採用した、進化した衝突安全ボディ“TAF*”を採用。サイドメンバーのストレート化および強化を図ると共に、衝撃分散式ボディ構造、ハイテン材の採用(サイドメンバー、ロッカーパネル、サイドパネルなど)などにより衝撃吸収性能の向上や強固なキャビンの実現と軽量化を両立
* TAF(タフ)… Total Advanced Functionボディの略で、総合的に衝突安全機能が進化したボディという意味の造語
•国内及び欧州の衝突安全基準を余裕をもってクリアしたのはもちろん、さらに世界で実施されている厳しい試験法を組み合わせた衝突実験(前面フルラップ 55km/h、前面オフセット64km/h、側面55km/h、後面50km/h)を実施。いずれの実験においても優れた安全性を確保。また、ダイハツ独自の目標を設定したクルマ対クルマの衝突実験では、自車よりも重い3ナンバー乗用車を相手車両として50km/h前面、50km/h側面の衝突実験を実施し、十分な生存空間の確保と、高い乗員保護性能を実証
•万一の歩行者事故を考慮し、最も傷害を受けやすい頭部保護を第一に考え、ボンネットフード、ワイパーピボット、フードヒンジなどに衝撃緩和装置・吸収スペースを設けた歩行者傷害軽減ボディを採用。2005年9月から適用が開始される国土交通省「歩行者頭部保護基準*」を先取りし、軽自動車としては初めて認可を取得
* ボンネットの衝撃緩和基準
•乗員にやさしい安全インテリア“SOFI*”を採用
* SOFI(ソフィ)… Safety-Oriented Friendly Interiorの略で、乗員にやさしく、より安全なインテリアを表した造語
◦デュアルSRSエアバッグ(運転席/助手席)を全車に標準装備
◦プリテンショナー&フォースリミッター(運転席可変)機構付フロント3点式ELRシートベルトを標準装備。運転席側は、シートベルト荷重を段階的に制御することにより乗員を保護する可変フォースリミッター機構を採用
◦車両衝突時、衝撃を吸収しドライバーの頭部・胸部に与える影響を軽減する衝撃吸収式ステアリング、ブレーキペダルが後退してドライバーの脚部に与える影響を軽減するブレーキペダル後退防止機構を採用
◦後席乗員に配慮したリヤヘッドレストを標準装備
•ABS(EBD&ブレーキアシスト付)を標準装備(Lはメーカーオプション)
【国内月販目標台数】
3,500台
【メーカー希望小売価格】
[単位:円]
駆動 | エンジン | グレード | トランスミッション | 価格 | |
---|---|---|---|---|---|
税込み | 税抜き | ||||
2 W D |
660cc3気筒NA | L | ◎*◆4AT | 987,000 | 940,000 |
X | ◎*◆★4AT | 1,113,000 | 1,060,000 | ||
X Limited | ◎*◆4AT | 1,176,000 | 1,120,000 | ||
MINILITE | ◎*◆4AT | 1,260,000 | 1,200,000 | ||
4 W D |
660cc3気筒NA | L | *◆4AT | 1,113,000 | 1,060,000 |
X | *◆4AT | 1,239,000 | 1,180,000 | ||
X Limited | *◆4AT | 1,302,000 | 1,240,000 | ||
MINILITE | *◆4AT | 1,386,000 | 1,320,000 |
★:写真掲載
※ 北海道地区の2WD車は8,400円(税抜き8,000円)高
◎ : 低燃費車・低公害車の普及促進優遇税制適合車
* : グリーン購入法特定調達物品等の判断基準に適合
◆ : グリーン購入法に基づく政府公用車の基準に適合