2001年02月13日
ダイハツ工業株式会社
ダイハツ工業(株)は、環境問題について従来から独自に目標を設定し、積極的に環境保全活動に取り組んでいるが、より取り組み姿勢を強化するため、具体的な目標数値を織り込んだ「環境取り組みプラン〈2001年改訂版〉」を発表した。
これは、昨年3月に発表した「環境取り組みプラン〈2000年版〉」のうち、生産工場と物流段階での取り組み5項目について数値目標を明確化し、更に水資源の節約についても新しく項目を設け、目標を追加した。
また、トヨタグループの一員として活動を推進していくため、基本方針に「トヨタ地球環境憲章」を追加した。
尚、この「環境取り組みプラン〈2001年改訂版〉」は英語版も制作し、今月中には海外のダイハツ販売会社・関係会社にも配布する予定。ダイハツグループとして、今後も海外を含め、一層の環境保全活動に取り組んでいく。
主な改訂内容は以下のとおり。
(1) 追加項目
1-2 基本方針への「トヨタ地球環境憲章」の追加
3-5 「水資源の節約」の追加
(2) 目標数値の見直し(比較表参照)
3-2 地球温暖化防止対策の推進
3-3 廃棄物低減と省資源
3-4 環境負荷物質の管理・低減
4-1 輸送効率化の推進目標
4-2 梱包・包装資材の低減
項 目 | 2001年版 | 2000年版 | |
---|---|---|---|
3-2 | 地球温暖化防止対策の推進 | 地球温暖化防止の為、2005年度末までに生産工場からのCO2排出量を90年レベルから5%低減する。 (2010年度末までに10%低減) |
地球温暖化防止の為、2010年度末までに生産工場からのCO2排出量を90年レベルから10%低減する。 |
3-3 | 廃棄物の低減と省資源 | ・2003年度末までに埋立廃棄物ゼロに取り組む。 ・発生源対策にも積極的に取り組み焼却廃棄物を2005年度末までに90年レベルの1/3以下に低減する。 |
2003年度末埋め立て廃棄物ゼロを目標に産業廃棄物の削減に取り組む。 |
3-4 | 環境負荷物質の管理・低減 | 化学物質の管理の充実と使用量・排出量の一層の低減に取り組む。 ・新規採用資材について化学物質の事前検討実施の徹底 ・VOC(揮発性有機化合物)の排出量を2005年度末までに全ライン平均で50g/m2以下(モデルラインは20g/m2以下)に低減する。 ・※PRTR対象物質の排出量を、2005年度末までに98年度レベルから40%低減する。 |
化学物質の管理の一層の充実・強化に取り組む。 ・新規採用資材について化学物質の事前検討実施の徹底 ・化学物質の使用量、排出量、移動量等の把握と日常管理の強化 ・環境負荷物質(VOC等)の情報収集、評価及び一層の低減活動 |
4-1 | 輸送の効率化の推進 | 完成車及び部品の輸送の効率化を図り、物流に伴うCO2総排出量を2005年度末までに90年レベル(15,000t/年)以下にする。 | 生産変動等に対応した最適物流手段を追求する。 ・部品輸送での取り組み 混載化、異サイズパレットの段積み化等 による積載効率の向上 ・完成車輸送での取り組み モーダルシフト(トレーラ輸送⇒海上輸送化、鉄道輸送化)の推進 共同輸送の促進 |
4-2 | 梱包・包装資材の低減 | 資源の節約を積極的に図り、梱包・包装資材の使用量を2005年度末までに95年度レベルから20%低減する。 | 梱包資材のリターナブルラック化と容器・包装の使用量削減に取り組む。 |
※PRTR:環境汚染物質排出・移動登録(Pollutant Release and Transfer Registerの略)