1998年10月06日
ダイハツ工業株式会社
ダイハツ工業(株)は、本年10月より施行された軽自動車新規格に対応し、軽自動車「ミラ」、軽乗用車「ムーヴ」をフルモデルチェンジするとともに、新型軽乗用車「テリオスキッド」を10月6日から全国一斉に発売する。
低公害、低燃費、省資源、省スペースなど数多くの特長を備える軽自動車は、現在日本国内で約1,800万台が保有され、社会になくてはならない存在となっている。
人々の生活に密着したクルマとして親しまれている軽自動車の安全性を次世代に向けてさらに高めるため、本年10月より軽自動車の規格が改正され、これをうけてダイハツ工業(株)では、「QUALITY ~Safety & Performance~」をコンセプトに、品質向上、とりわけ先進の安全性と快適な走りを目指した軽新規格対応車3車種を同時発売する。
新型「ミラ」、「ムーヴ」、「テリオスキッド」は、衝突安全ボディ“TAF(Total Advanced Functionボディ)”や滑りやすい路面での安全運転をサポートする新機構“DVS(Daihatsu Vehicle Stability control system)”<ムーヴの一部グレードにオプション設定>などを採用し、安全性を大幅に向上するとともに、新開発高性能エンジンシリーズ“TOPAZ*”として5タイプのエンジンを取り揃えるなど優れた基本性能を実現。さらに、抜群のユーティリティと斬新なスタイリングを確立している。
*TOPAZ(トパーズ)とは“TOP from A to Z”を略した造語。AからZまで、つまり、パワー、エコロジー、信頼性など、すべての面でトップレベルをめざしたエンジンという意味。
主な特長は次のとおり。
世界に通用する先進の安全性
新国内衝突安全基準はもちろん、欧州の新衝突安全基準を余裕をもってクリアする衝突安全ボディ“TAF”<全車>
「走る」「曲がる」「止まる」を安全にサポートする“DVS”<ムーヴの一部グレードにオプション設定>
さらに安全性を高める多彩な先進装備
新開発の高性能エンジンなどによる優れた基本性能
クラスを超えた走りと低燃費、環境への配慮を実現した新開発エンジンシリーズ“TOPAZ(トパーズ)”
走る楽しさや安心感を高める操縦安定性と乗り心地
取り回しをさらにラクにした最小回転半径
より使いやすくなった抜群のユーティリティ
各車種のコンセプトに基づいた卓越したパッケージング
充実した快適装備
各々の個性を主張する斬新なスタイル
「ミラ」・・・街乗りを重視した運転しやすく乗り降りしやすい新発想「タウンキュービックフォルム」
「ムーヴ」・・・
ムーヴ:好評のスタイルを進化・洗練させた「エレガントスペイシャスワゴン」
ムーヴカスタム:力強さとスポーティ感を強調するワイド&ローフォルム「マッシブスポーティワゴン」
「テリオスキッド」・・・オフロード4WDスタイルに乗用車トレンドを融合させた都会的で躍動感あふれるデザイン
車両概要(3車種共通)
安全性
衝突安全ボディ“TAF(Total Advanced Functionボディ)”を採用<全車>
TAFの採用により、新国内衝突安全基準(50km前面・後面・側面衝突)および、新欧州衝突安全基準(40%オフセット前面衝突、側面衝突)に余裕を持って対応し、クラストップレベルの衝突安全性を確保
新機構DVS(Daihatsu Vehicle Stability control system)を採用。DVSは、【1】ABS、【2】TCS(Traction Control System)、【3】横滑り制御、の3つの機能を持ち、雨や雪道などの滑りやすい路面でも安全で快適なドライブが可能
<ムーヴエアロダウンカスタム(2WD)、SR-XX(2WD AT車)にオプション設定>
ブレーキアシスト付ABSをオプション設定<ミラセダン、ムーヴにオプション設定。テリオスキッドにはABSをオプション設定>さらに大容量ブレーキブースターを全車に標準装備
デュアル(運転席&助手席)SRSエアバッグを標準装備
<ムーヴ、テリオスキッドは全車標準装備。ミラは一部グレードに標準装備>
プリテンショナー&フォースリミッター付フロントシートベルトを採用<テリオスキッドは全車標準装備。ミラ、ムーヴは一部グレードにオプション設定(フォースリミッターは全車標準装備)>
衝撃感知安全システム(ダイハツ独自システム。衝突時ドアロック解除、ハザードランプ点滅・ルームランプ点灯連動式)を標準装備
<テリオスキッドは全車、ミラはTD除くセダン全車、ムーヴはCG除く全車に標準装備>
エンジン
新開発“TOPAZ(トパーズ)”エンジンシリーズ(5タイプ)を採用。全車に「EFI」、「DLI(ディストリビューターレス・イグニッション)」、「KCS(ノックコントロールシステム)」、「ダイレクト駆動バルブ」を採用し、優れたレスポンスと抜群の信頼性を実現
ツインカムDVVT(Dynamic Variable Valve Timing)3気筒12バルブEFIエンジン[EF-VE型]→DVVT機構、新開発触媒、2-O2センサーシステムの採用により、クラストップレベルの高トルク、低燃費&低エミッションを実現
<ミラ、ムーヴの一部グレードに搭載>
最高出力(ネット) 58ps/7,600rpm、最大トルク(ネット)6.5kg-m/4,000rpm
ダイレクトOHC3気筒EFIエンジン[EF-SE型]
→ 実用域での余裕あるトルク特性とハイレベルな低燃費を両立
<ミラ、ムーヴの一部グレードに搭載>
最高出力(ネット)45ps/6,400rpm、最大トルク(ネット)5.6kg-m/3,600rpm
ツインカム3気筒12バルブEFIターボエンジン[EF-DET型]
→インタークーラー付ターボチャージャーを搭載することにより、低速域からトルクフルな走りを実現
<ミラ、ムーヴの一部グレード、テリオスキッド エアロダウンに搭載>
最高出力(ネット) 64ps/6,400rpm、最大トルク(ネット)10.9kg-m/3,600rpm
ツインカム3気筒12バルブEFIライトプレッシャーターボエンジン
[EF-DEM型]→ スムーズで扱いやすいトルク特性のターボエンジン
<テリオスキッド CLに搭載>
最高出力(ネット)60ps/6,800rpm、最大トルク(ネット)8.6kg-m/4,400rpm
ツインカム4気筒16バルブEFIターボエンジン[JB-DET型]
→ デュアルフローターボの新採用で、低速域から高速域までパワフルかつトルクフルな走りを実現
<ムーヴ の一部グレードに搭載>
最高出力(ネット) 64ps/6,000rpm、最大トルク(ネット)10.9kg-m/3,200rpm
環境対応
ミラTVは、DVVTエンジンに新開発の無段変速オートマチックecoCVTを組み合わせることにより、マニュアル車を凌ぐ27km/リットル(10・15モード)の超低燃費を達成<ミラTVは、1998年12月より発売予定。エアコン、パワーステアリング装着車は25km/リットル(10・15モード)>
DVVTエンジンは、2000年末から適用予定の新排出ガス規制[排出ガス中のCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOX(窒素酸化物)を6万km走行後でも現行規制値に対して70%以上低減]を先取りするLEV(Low Emission Vehicle)を実現
リサイクルしやすい材料の採用、リサイクルしやすい構造の採用、材質表示の徹底などにより、リサイクル性を向上
自動車部品の中でも鉛含有量の多い銅ラジエター、バッテリーケーブル端子などについては、鉛フリー化を完了。新型「ミラ」、「ムーヴ」、「テリオスキッド」については、2000年末目標(1996年の2分の1以下)を達成し、鉛の使用量を削減
基本性能
より安定した走りと快適な乗り心地のためにホイールベースとトレッドを拡大
衝突安全ボディ“TAF”の採用により、ボディ剛性を大幅に向上
「ミラ」と「ムーヴ」の4WD車は切り替え操作不要の回転差感応式カップリングを搭載したフルタイム4WDを採用。「テリオスキッド」には、悪路走破性の高いセンターデフロック付の本格フルタイム4WDを採用
油圧パワーステアリング採用により自然な操舵フィーリングを実現
「ミラ」と「ムーヴ」はリヤサスペンションを一新。2WD車はトーションビーム付トレーリングアーム、4WD車は3リンク式を採用。「テリオスキッド」は、5リンク式を採用
「ミラ」と「ムーヴ」は、従来車より小さな最小回転半径4.3m<NAエンジン車>、「テリオスキッド」は4.7mを実現
燃料タンクは、軽トップクラスの40リットルを実現
<ミラ、ムーヴは従来比+25%(2WD)。ミラ、ムーヴの4WD車は37リットル>
国内月販目標台数
ミラ 11,000台
ムーヴ 14,000台
テリオスキッド 2,000台