ダイハツは、サステナビリティ活動の重点分野として、人・社会・事業に関して「SDGs骨太カテゴリー」 を策定しました。「人権・多様性を尊重し、安全安心な社会の構築」「社会から信頼される企業を目指す」「誰もがいつまでも快適に暮らせる社会の構築」の3分野について年間の会社方針に落とし込み、専門の会議体を軸にサステナビリティ活動を着実に推進しています。
「SDGs骨太カテゴリー」をベースに会社方針テーマを設定
「SDGs骨太カテゴリー」は、GRI(Global Reporting Initiative)やSASB(Sustainability Accounting Standards Board)などが示す国際的な要求事項とダイハツの経営方針や課題から「SDGs骨太カテゴリー」候補を選定しました。選定した候補について社会にとっての重要度と、ダイハツにおけるリスク/ビジネスチャンスの視点で最終的に、3つのカテゴリーを策定しました。
社員一人ひとりがSDGs活動を自分事として実践するために、「SDGs骨太カテゴリー」から導かれた会社方針を、本部方針、部・室方針、グループ方針、そして個人の目標へ落とし込んでいます。さらに、個人の意識向上を狙いに、社員各自がSDGsの取組みを表明する「わたしのSDGs宣言」を全社で展開しました。各職場では職場メンバーの宣言内容をポスターにして張り出しました。
お客様に寄り添い、暮らしを豊かにするというダイハツビジョンの実現に向けて、下記3ステップを踏んで活動を進めることが誰ひとり取り残さないサステナブルな世界の実現につながるものと考えています。
100年に一度といわれる自動車業界の大変革に加え、人権尊車や環境保全など社会課題解決への貢献が企業に強く求められる中、それらに応えてサステナビリティ活動を着実に進めるべく、サステナビリティ推進体制を整備しました。具体的には、各テーマごとに専門性を持つ実務執行機能を担うワーキンググループを設置し、カーボンニュートラルや人権、地域貢献を含む幅広いテーマにおける具体的な施策の立案と実行を担います。それらの活動を監督・助言する会議体として、「サステナビリティ委員会」を新設しました。推進状況を定期的に取締役会に報告するとともに、外部の専門機関からの意見も取り入れ、サステナビリティ活動のレベルアップを図っています。こうした体制のもと、お客様をはじめとしたステークホルダーに寄り添い、ダイハツならではの取組みで貢献するサステナビリティ活動を推進しています。
ダイハツのサステナビリティ活動における方針立案とダイハツおよび関係会社への展開、また、方針を受けた各種活動の推進状況の監督・助言を担っています。副社長を議長として、メンバーは全本部長、主要海外生産拠点の責任者、および常勤監査役で構成されています。年初に方針を展開し、年央・年末にその執行状況を取締役会に報告しています。社外の専門機関から意見を聴く機会も定期的に設け、トヨタグループの一員として「トヨタ仕入先サステナビリティガイドライン」に従って、ダイハツのサステナビリティ活動の充実化を図っています。