基本的な考え方 / 2025年に向けて / マテリアルフロー
製品設計段階での自動車リサイクルの取組み
使用済自動車のリサイクルの取組み
工場等の廃棄物削減 / 生産・物流・その他での取組み
これまでダイハツは生産時に発生する金属クズや廃プラスチックなどの再資源化に取組み、工場から出る廃棄物の97.1%をリサイクルしてきました。ところが、これら廃棄物をもう一度資源として再利用するためには、回収、運搬、再資源化に、さらにエネルギーが必要となります。そこで、ダイハツは廃棄物の発生量自体を減らす「リデュース」に重点を置き、資源の有効利用を進めています。例えば、プレス機で鉄板から部品を打ち抜く際には、金型の配置や鉄板の寸法を工夫することで、金属クズの発生を抑え、少ない材料、少ないエネルギーで効率の良い生産ができます。このように、ダイハツでは廃棄物削減の取組みをより少ない材料でクルマをつくる技術の開発に重点を移していきます。
2024年(暦年)データ | ||
種類(主な内容) | 廃棄物に占める割合 | 処理方法 |
---|---|---|
金属くず | 74.45% | 逆有償リサイクル 売却 |
汚泥 | 12.90% | 逆有償リサイクル 中間処理 |
廃プラスチック | 4.64% | 逆有償リサイクル 売却 |
廃油 | 4.06% | 逆有償リサイクル 売却 |
事業系一般廃棄物 | 1.54% | 逆有償リサイクル 売却 |
廃酸 | 0.43% | 逆有償リサイクル 売却 |
廃アルカリ | 1.40% | 逆有償リサイクル |
その他 | 0.58% | ─ |
※1 対象範囲:ダイハツ工業生産拠点およびダイハツ九州
※2 対象範囲:ダイハツ工業生産拠点およびダイハツ九州
自動車の製造には、鉄、アルミニウムなどの金属のほかに、樹脂、ガラス、ゴムなどさまざまな資源が使われます。ダイハツは、開発、製造、物流に至るまで、より“少”ない資源の小さなクルマづくりを目指しています。
さらに、自動車に関連する国内外の各種リサイクル法規を踏まえ、“少”資源のクルマづくりに加えて、開発・設計段階より3Rを考えたクルマを開発することで、廃車の適正処理を推進するとともに、廃車から資源を回収し再び自動車の製造原料として使用する「Car to Car リサイクル」の拡大にも取り組んでいきます。
順次、車両の取扱説明書の紙を軽量化し、紙資源を削減しています。
○:軽量化開始(年度) | ||||||||||
車種 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | 2025 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ハイゼットキャディ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 販売 終了 |
|||
ミライース | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
ミラトコット | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 販売 終了 |
||||
タント、 ロッキー |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
タフト、 グランマックス |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||
ハイゼットアトレー、 ハイゼットトラック、 ハイゼットカーゴ |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
ムーヴ キャンバス | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||
ムーヴ | ○ |
高い充填率および再使用可能な基本条件を満たしたうえで、さらなる軽量化を狙い、ドライブシャフト専用トレーの開発・使用により、ドライブシャフト梱包資材の廃棄物の量を97.4%(重量比)削減しました。