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  • NEW2002/06/05

ダイハツ工業、自動車用天井材のリサイクル技術を開発(みかん皮の汁〈リモネン〉を使用)

2002年06月05日
ダイハツ工業株式会社

ダイハツ工業株式会社(以下ダイハツ)は、廃棄物量削減への取組みとして、みかん皮の汁「リモネン」を用いた自動車用天井材(樹脂部品)のマテリアルリサイクル(原料に戻すリサイクル)技術を開発、年内には自動車業界としては初めての実用化を目指す。

自動車用天井材は、複数の材料から構成されており、リサイクル時に材料を分離することが困難である。そのため、工場内の成形過程で発生する天井材の端材は、現在熱エネルギーとしてサーマルリサイクルなどに利用されている。
しかし、廃棄物処理の問題や、資源の更なる有効活用を考え、天井材を分離、原料に戻す技術開発に取り組んできた。

現在、ダイハツの一部の車種に採用している天井材(変性PPE製)にはポリスチレンが含まれている。このポリスチレンを原料とする発泡スチロールは、既にソニー株式会社(以下ソニー)が、リモネンを利用した高品質な原料に戻す技術として工業化している。
そこで、同じ成分を含む天井材もリモネンを使って原料に戻せるのではないかと考え、ソニーの協力を得ながら開発に取り組んだ結果、天井材を素材ごとに分離し、原料としてリサイクルする技術の開発に成功した。

今後は、各天井材関連メーカーと協力して、年内には天井材端材のマテリアルリサイクル実用化をめざす。また、2004年からの自動車リサイクル法施行に向け、変性PPE製天井材の採用車種を拡大し、リサイクル率向上に取り組む。

【ご参考】

リモネンについて(ソニー資料より)

オレンジやみかんなど柑橘類の皮から抽出される天然油。
リモネンはポリスチレンの分子構造と似ているので混ぜるとお互いに溶け合おうとする性質がある。
発泡スチロールリサイクルの溶剤として使用されている。分離後のリモネンは再利用が可能。
食品添加物、香料、洗剤などに使用されている。
変性PPE=PPE(ポリフェニレンエーテル)+PS(ポリスチレン)
協力メーカー: ソニー株式会社、積水化成品工業株式会社、日本GEプラスチックス株式会社、林テレンプ株式会社
【参考資料】