2001年09月21日
ダイハツ工業株式会社
ダイハツ工業は、国内の全生産工場(池田、京都、滋賀、多田)において、工場から発生する直接埋立廃棄物(中間処理をせずに、直接埋め立て処分場へ持って行く廃棄物)についてゼロレベル*化を達成した。
ダイハツは、1993年に環境自主行動計画「環境ボランタリープラン」を発表以来、積極的に環境保全活動に取り組んでいる。
直接埋立廃棄物については2000年3月に発表した「環境取り組みプラン〈2000年改訂版〉」で「2003年度末に埋立廃棄物ゼロ」を目標に掲げ、全社で取り組んできた。その結果、この8月末で全生産工場からの直接埋立廃棄物の量が1990年度比0.1%となり、目標を2年半前倒ししてゼロレベル化を達成した。
直接埋立廃棄物ゼロ化への主な取り組みとしては、
1.埋立処分量の80%を占める鋳物廃砂をセメント原料として再資源化
2.水分の多い排水汚泥を鋳物廃砂と混合することで汚泥のセメント原料化
3.工場内で発生するバンパー、インパネなどのプラスチック端材や仕損じ品を自動車部品(シートアンダートレーなど)として再利用化
4.溶解炉の耐火物を路盤材として再資源化
5.自動車用ガラスをプランター、タイル等への再資源化
などを進めてきた。
また、各工場内にはリサイクル分別場を設置し、分別回収への社員一人一人の意識を高めるとともに、2000年7月には滋賀工場にリサイクルステーションを設置し、より徹底した分別回収を行うなど、リサイクルの向上を図った。
今後は更なるゼロエミッション化を目指し、「焼却廃棄物を2005年度末までに1990年度比で3分の1以下に低減」することを目標に重点的に取り組んでいく。
*ダイハツでは、直接埋立廃棄物の量が1990年度比1%以下をゼロレベルと定義している。