ダイハツ 高性能「TOPAZ触媒」を開発 ~ 1個の触媒で超-低排出ガスレベル(U-LEV)を実現 ~

2001年09月26日
ダイハツ工業株式会社

ダイハツ工業(株)は、独自の技術開発により、高性能・コンパクトで長寿命な排出ガス浄化触媒「TOPAZ触媒」を完成させた。

従来「超-低排出ガス」(平成12年基準排出ガス75%低減レベル)を実現するには、触媒の早期活性化と耐熱性・耐久性を両立させるために、エンジン直下と床下位置に3個の触媒を組み合わせた複雑かつ高コストなシステムが必要とされていたが、軽自動車などのスモールカー・レンジにふさわしい低コスト、コンパクト、高性能な排出ガス浄化装置を実現する「TOPAZ触媒」の開発により、世界に先駆けマニバーター触媒(エンジン直下型触媒)1個で国内最高水準の排出ガスレベルである「超-低排出ガス」を実現するとともに、希少な資源である白金、パラジウム、ロジウム使用量の大幅な削減を可能とした。今後、トヨタグループの触媒メーカーである(株)キャタラーにて生産を開始する。

「TOPAZ触媒」の特長
•貴金属の粒子成長を抑制し耐久性を飛躍的に向上させる、個々の貴金属に最も相性のよいダイハツオリジナルのセラミックス・サポート材を開発
•貴金属の特性を活かしパラジウムを下層に、白金とロジウムを上層にした2層設計により、耐久性をさらに向上
•従来課題であった加減速などの走行過渡領域での触媒性能低下を抑制する1/1,000秒オーダーで酸素を素早く吸蔵・放出するセラミックス材を開発し高いレスポンスを実現

またダイハツは、この「TOPAZ触媒」の開発により実現した「超-低排出ガス」認定車を10月にガソリンの軽自動車として初めて投入するのを皮切りに、順次適用拡大していくとともに、今後さらに欧州最高基準の排出ガス規制である「ステップ4」などに対しても、この「TOPAZ触媒」を適用していき、環境への積極的対応に取り組んでいく。

*TOPAZは、TOP from A to Zの略。パワー、エコロジー、信頼性など、AからZまですべての面でトップをめざしたパワーユニットという意味の造語です。

【「TOPAZ触媒」の設計】

【U-LEV システム図】

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