リスクマネジメント

基本的な考え方

当社は、リスクを「当社グループの持続的事業活動を阻害するもの」と捉え、各機能においてリスクを洗い出し、リスクを解消、あるいは最小にすることに努めています。
リスクは、収益への直接的影響、お客様をはじめとしたステークホルダーの皆様からの信頼の確保、法令・ルールの遵守などの観点から特定しています。

リスクマネジメント体制

当社は、「安全」「品質」「環境」などのリスクについて、全社横断的な各種委員会、および担当部署がそれぞれの機能におけるリスクを把握し、必要に応じて、規則やガイドラインを制定し、マニュアルを作成・配布することなどにより管理しています。

重要なリスク

BCP対策

災害など経営におけるリスク発生時の影響を最小限に抑え、事業を早期に復旧、継続していくためのBCP(Business Continuity Plan)を策定し、リスクの回避、低減に努めています。
具体的には、社内のあらゆる部署が関わる横断的な組織として、全社防災委員会を設置し、大規模災害発生時の従業員行動基準や初動対応手順、復旧手順書を作成し、発生から復旧までのプロセスを明確にしています。それらを用いた訓練を通じて、定着を図ることで、災害に強い企業体質の構築を図っています。

情報管理

情報セキュリティ

当社は、情報セキュリティが事業継続の重要な基盤であるという認識のもと、機密となる情報・製品・施設の管理ルールを周知徹底しています。ルールを徹底するため、従業員に対し、入社時の研修など情報セキュリティ教育を実施しています。また、情報セキュリティ強化月間を設定し、最新の情報漏えいの事例などを共有することで従業員の情報セキュリティ意識を高め、機密漏えいの防止に努めています。

個人情報の保護

当社は、事業を通じてステークホルダーの方々からいただいた大切な個人情報を守るために、プライバシーポリシーを定めて適切に管理しています。プライバシーポリシーは、個人情報保護法の改正に応じて常にアップデートしています。個人情報保護の取組みとして、監査の実施、適切な委託先の選定、個人情報保護の覚書の締結などを行っています。このような取組みにより、2021年度における個人情報の漏洩はありません。

プライバシー尊重への取組み

当社は、お客様に寄り添ったプライバシー保護を実現するため、全社横断のガバナンス体制を構築し、プライバシーガバナンス部会で課題を共有し、その対応を検討しています。プライバシーを保護しつつ、多様な情報の活用によって、ダイハツらしいサービスを安全安心に提供できるよう取り組んでいます。

リスクマネジメントプロセス

当社にとって重要な「安全」「品質」「環境」等に関するリスクについては、常設委員会(内部統制委員会、全社安全衛生委員会、輸出管理委員会、品質委員会、サステナビリティ委員会)において議論し、定期的に取締役会にて上程、決裁しています。

緊急時の危機管理体制

災害などの緊急時の危機管理を適切に行うため、全社レベル・各本部レベル・職場レベルの三階層で役割を定めて初動体制を構築し、従業員の生命身体の安全確保を最優先に行動する体制を整えています。また、全社初動対応訓練や安否システムを活用した安否確認訓練をグループ会社連携で行うことで、初動の精度と実効性の向上に努めています。

推進体制

建物・設備の減災への取組み

災害時の人的・物的被害を抑え、事業復旧時に速やかに生産を回復できるよう、建物・設備の減災に努めています。新たに建設される建物は、新耐震基準を十分に満たすとともに、旧耐震基準のもとで建設された建物も、もれなく耐震診断を行い、必要な補強を着実に実施しています。生産などの設備については、災害時の倒壊や発火、電源喪失などの危険性や、製造品質に影響するリスクを洗い出し、合理的な対策を設備仕様や運用方法に織り込む活動を実施しています。

災害に強いサプライチェーンの構築

災害時の復旧支援の早期化・迅速化を図るために、取引先様と一体となった災害に強いサプライチェーンの構築に努めています。平時からSCRKシステムの構築によってサプライチェーン情報を「見える化」し、災害に備えた対策を推進しています。具体的には取引先様から提供いただいた情報をもとにデータベースを構築し、災害時に被害の把握や支援要否などの確認に活用しています。

Supply Chain Resiliency Keeper

SCRKシステム運用イメージ

SCRKシステム運用イメージ

サステナビリティの取組み

ダイハツのサステナビリティ

環境

社会

ガバナンス

コーポレートガバナンス

リスクマネジメント

コンプライアンス

レポート