第7次ダイハツ環境取組みプラン(2025年目標) 2021年レビュー

ダイハツは「環境アクションプラン2030(中期目標)」を策定し、積極的に環境問題に取り組んでいます。
「第7次ダイハツ環境取組みプラン2021~2025年」では計15項目の取組みを推進しており、2021年のレビューを以下の通り整理しました。

低炭素社会

【製品】
グローバル新車CO2排出量を削減させることで低炭素社会へ貢献する

取組み項目 具体的な実施項目・目標など 2021年の進捗結果
グローバル新車CO2排出量低減に向けた燃費性能の向上

グローバル新車CO2排出量低減:
2010年比−30%

(国内)

  • 2030年燃費基準達成に向けた継続的な燃費向上を推進
  • トップクラスの燃費性能を目指した開発

(海外)

  • 現地インフラや社会情勢に適応したダイハツ燃費向上技術を展開
2010年比25%削減
多様化するエネルギー源を活用したモビリティの開発
  • 電動車の技術開発とともに市場導入を推進
  • 多様化するエネルギー源を活用し、社会構造の変化や自動車の使い方変化に対応した低炭素かつ多用なモビリティの開発
2021年11月にロッキーHEVを日本市場へ導入
各国各地域の都市大気環境改善に資する排ガス低減 各国・各地域の都市環境改善に資する低濃度排出ガス技術の開発と着実な導入 日本:ハイゼット、ロッキー
海外:ロッキー、グランマックス、セニアはEuro5/6排ガス規制対応済
開発段階における環境マネジメントの推進

新車開発提案時の車両環境アセスメントシステム(Eco-VAS)での環境目標の展開と推進管理

Eco-VAS [エコバス]:Eco-Vehicle Assessment System(車両開発時の環境評価システム)企画段階で生産〜使用〜廃棄にいたるLCA(ライフサイクルアセスメント)の考え方を踏まえた環境目標を設定、確実な達成を図る開発段階における環境マネジメントの推進

ロッキーHEVはガソリン車に対し、ライフサイクルCO2排出量削減効果を確認済

【生産・再エネ】
2050年ゼロ・2030中間マイルストーンに向け、バックキャストで設定した目標を、ダイハツならではのロードマップに従って活動を推進する

取組み項目 具体的な実施項目・目標など 2021年の進捗結果
効率的な生産活動による環境負荷の低減

生産CO2排出量削減:2013年度比−30%(対象:ダイハツ+生産子会社)

  • 生産ラインの大規模リファイン
  • 生産設備の高効率設備への更新・変更
  • 日常改善、運用管理レベルアップ
  • 再生可能エネルギーの導入
左記活動により、工場からのCO2排出量2013年比15.3%削減
CO2ゼロに向けた技術の開発・導入

CO2排出量削減のイノベーション推進

  • 削減の新技術目途付け
  • 革新技術の発掘と目途付け

循環型社会

2050年に廃車の資源を新たなクルマの製造資源に活用するCar to Car リサイクルに向け、2030~35年の開発車種へ織込むアイテム開発と後処理システム開発を、ロードマップに従って推進する

取組み項目 具体的な実施項目・目標など 2021年の進捗結果
3R配慮設計の推進

3R配慮設計の拡大・モデル化で資源循環促進に貢献

3R:Reduce/ 発生抑制、Reuse/ 再使用、Recycle/ 再資源化のこと

JAMA(一般社団法人 日本自動車工業会)を通して一般社団法人日本自動車リサイクル機構の「リサイクル設計事例集」作成に協力、事例集の内容をイントラネットやWEBで紹介
日本で培った廃車適正処理・再資源化技術による国際貢献 各国リサイクル関連法規に遅滞なく対応 法制化次第対応
希少資源、廃車・廃部品の3R技術・システムの開発
  • 稼働中システム継続運用
  • 希少資源、製品、廃車・廃部品の3R技術および3Rシステムを開発
  • リサイクルシステム継続運用中
  • 新車開発提案時の車両環境アセスメントシステム(Eco-VAS)設定開発目標に対し2021年新型車全車目標達成

自然共生社会

自然共生に関する社会貢献により環境マインドの醸成と人材の育成を図り、地域の自然共生活動の中心的役割を担うことを目標とする

取組み項目 具体的な実施項目・目標など 2021年の進捗結果
自然豊かな地域社会を未来につなぐ自然軸活動
オールダイハツグリーンウェーブプロジェクト

森林保全活動の推進

自然と共生する事業所の推進

  • 地域の多様な生態系を維持・保全し、生物多様性保全を推進
自然と共生する事業所の条件である
  • ①有識者と地域・活動に応じた指標種の決定
  • ②事業場の生き物の生息環境の維持・改善
  • ③指標種調査により取組み効果を把握
を2022年に実施。2023年にはオールトヨタ自然共生WGに承認の申請を行う予定
自然共生活動を通じたコトづくり・ヒトづくり 自然共生に関する地域貢献活動の輪をダイハツグループおよび地域へ拡大
  • 自然共生活動を通じて、環境マインド醸成と人材育成をグローバルに推進
  • 事業所で取り組んできた活動を地域へ拡大
  • 地域の方々と協働、連携し、地域に寄り添う活動の推進
  • 社有林や事業所内の生態系を活用した体験学習等を実施し、未来を担う子どもたちの環境教育に貢献
  • 10月より海外子会社へ、12月より国内販売会社へ展開
  • 国内各事業所は独自で活動を展開
  • 国内各事業場は地域の団体と連携活動を実施中
  • 滋賀(竜王)工場にて竹林を活用した「竹の子狩り」、社有林の「散策会」、ビオトープの「生物調査会」、琵琶湖博物館との「こども環境学習会」等を実施
    (コロナ禍により自然共生活動の全参加者は前年より減少)

環境マネジメント

環境に関する異常苦情、コンプライアンス違反ゼロを維持継続するためのマネジメントのしくみ・情報共有のしくみの整備/充実を図る

取組み項目 具体的な実施項目・目標など 2021年の進捗結果
環境苦情、コンプライアンス違反の撲滅

異常・苦情・コンプライアンス違反ゼロ

  • 各国、各地域の環境法令順守と、環境リスクの未然防止活動の徹底強化
  • 世界的に厳格化される化学物質管理の充実
  • 異常・苦情・コンプライアンス違反:ダイハツグループ内ゼロ
  • 「環境ヒヤリ」の情報を、ヒヤリ異常苦情ポータルサイトに掲載し、ダイハツグループ全体で情報共有し、横展
グローバルでビジネスパートナーと連携した環境マネジメントの強化推進
  • グループ全社の各種環境パフォーマンスの維持向上活動の展開(廃棄物・水使用量、水質、VOC排出量)
  • 廃棄物、水使用量、水質、VOC排出量:2018年実績以下を達成・継続中
  • 生産工場以外のCO2削減:2020年実績1%減を達成
  • EMSの維持発展と自立化
ダイハツグループ環境連絡会で法改正情報周知、各社の困りごとへの対応等を実施
  • グリーン調達ガイドライン最新版の取引先様周知(改定都度)
最新のグリーン調達ガイドライン(2016年版)を周知徹底
  • ダイハツ販売会社環境認定制度の徹底による環境取組みの推進と強化
2021年度の販売会社環境認定審査計画に基づき、審査を実施(全58社認定継続中)
各国、各地域での環境情報の積極的開示とコミュニケーションの充実
  • 各国、各地域での環境情報の積極的開示による、地域社会との信頼関係構築

ダイハツグループ環境連絡会等を通じて、環境取組みプランの伝達・共有を実施。各社で環境パフォーマンス維持向上に取組み中。実績はDESNENを使って集計。グループ連絡会等で実績をフォロー共有

DESNEN:ダイハツ環境データシステム

  • 国内外のグループ会社と環境情報や知見・ノウハウを共有、および相互研鑽による活動の一層のレベルアップを図る
国内外の関係会社を含む社員教育・啓発活動の一層の強化
  • 各国の関係会社を含む従業員への環境教育継続、および切れ目のない情報発信による環境マインドの醸成を図る
ISO14001規格研修会(2月)、内部監査員研修会(3月)にて、専門家育成を継続実施中(グループ会社含む)
  • 地球環境に配慮した企業経営の必要性を認識し、自分事として捉え自ら行動することへの呼びかけ実施
  • 環境月間にダイハツ社長メッセージを国内外関係会社に発信(6月)
  • 環境月間行事の実施結果をグループとして取りまとめ(7月)

サステナビリティの取組み

ダイハツのサステナビリティ

環境

基本的な考え方

環境マネジメント

低炭素型社会の構築

循環型社会の構築

自然共生社会の構築

車種別環境情報 一覧表

社会

ガバナンス

レポート