CHALLENGER’S FILE

性能開発・評価
技術系

金属材料の信頼性を
クルマの一生分、保証する。

Y.M.

2020年入社(新卒)

医工学部 医工学科卒

WORK

仕事内容

モーター向け電動化材料の
信頼性保証に関わる業務を担当。

学生時代は、生命医工学分野で機械工学や医学について幅広く学びました。現在は、モーターに用いられる電動化材料の信頼性保証に関わる業務を担当しています。具体的には、新型車両に使用予定の磁石や銅線といった材料の信頼性が、「本当にクルマの一生分を担保できるものであるか」を評価する業務です。クルマの使用環境を考慮し、湿度によるサビの発生や、高温に長時間さらした際の物性変化など、「何の物性をどのような条件で確認するか」から検討して評価を行います。また、展示会への参加や、材料メーカー様からの提案など、「より安く、高品質、高性能、安全」を満たす新規材料を見つけ、設計部門に提案するのも重要な役割です。
その他の業務として、金属材料全般の困りごとへの対応も行っています。試作中の金属部品に不具合が出た際、不具合品の破面や成分などを解析して原因を調査することにより、具体的解決策を提案しています。

POLICY

心がけていること

原理原則に則って調べ抜く。
車両や部品について勉強する。

業務を行う上で心掛けていることが2つあります。一つ目は、材料に関する見解は必ず原理原則に則り、わかるまで徹底的に調べ抜くこと。例えば、評価中に部品が割れてしまった時には、割れた部品を詳細に観察して、「一発の強い力がかかって破損したのか、それとも弱い力が幾度もかかって疲労してしまったのか、破損起点に欠陥はないか、材料品質は規格を満足しているのか」などを、原理原則に則って説明できるように努めています。そうすることで見解に説得力が伴い、設計部門を始め材料メーカー様や部品メーカー様に対しても改善ポイントが示しやすくなります。
二つ目は、車両や部品について勉強すること。私たちは材料のプロである一方、車両における部品の役割やその作られ方については詳しくありません。しかし、材料評価の精度をより向上させるためには、やはりそれらの知識を吸収していく必要があります。そのため、設計部門など他部署とコミュニケーションをとるなかで、部品の設計思想に触れるなどして学ぶようにしています。材料がそうであるように、部品もまた多種多様であり、かつ進化しているので、この勉強は定年までずっと続くように思います。

REWARDING

やりがい

車重の約7割を占める重要材料に
携わる責任の重さ。

金属材料は車重の約7割を占め、クルマの信頼性に大きく関わります。特に、足まわりの部品が破損してしまうと大きな事故を引き起こすことにもなりかねません。そうした重要な金属材料全般に携わるという重責に、やりがいを感じています。また、幅広い部品や材料に関わることができ、毎日新たな学びのあるところが、この仕事のおもしろさです。私はモーター材料がメイン担当ですが、鋼板のプロともいえる先輩などは、部品についてもとても詳しく、どのような質問にも即答できる知見を持っているので、まだまだ学ぶべきことは尽きないなと、この仕事の奥深さを実感します。

私が夢見る『輝くセカイ』

自動車用電動化金属材料の
スペシャリストを目指す。

これからもダイハツがより良品廉価な電動車を世の中に出していくなかで、自動車用電動化金属材料のスペシャリストを目指したいと考えています。廉価かつ安心な小型・軽電動車を実現するため、「安心で、軽くて、安い」金属材料を活用できる信頼性保証技術を身につけたいです。また、当該分野では社内で最も頼られる第一人者になっていきたいです。そのために、金属材料そのものに関する知識だけでなく、自動車での材料の使われ方に関する知識を身につけ、材料とクルマを最適につなぐことができる技術者へと成長していくのが私の目標です。