CHALLENGER’S FILE

生産技術/製造技術
技術系

ダイハツ初チャレンジの
生産ラインを立ち上げる。

T.H.

2018年入社(新卒)

自然科学研究科 数理物理科学専攻卒

WORK

仕事内容

電動車用ユニットの量産に向けた
生産ラインを構築しています。

クルマの電動化という時代の要請に応えるべく、ダイハツ初の試みとなる電動車用ユニットの量産に向けた生産ラインの構築に携わっています。これまで社内にまったくなかった生産ラインを立ち上げるにあたり、まずは実証設備を用いて設備仕様の検討や工法の開発を行い、それをもとに量産設備の仕様をかためていきました。現在は、量産設備の工場への据え付けが完了し、稼働テストなどの生産準備を進めているところです。
その中で私は主に品質の作り込みを担当しており、テスト製品の品質をチェックしては、その結果を設備動作条件に反映するなどして、設備設計部門とも連携しながら設備仕様の細かい調整に取り組んでいます。

DIFFICULT POINT

難しさ

さまざまな角度からの検討を経て
ベストな生産システムを導き出す。

「良い生産ラインとは何か?」を、さまざまな角度から考える必要があるところに、この仕事の難しさがあります。「安全」を大前提に、「品質 / コスト / スピード」という必須の3要素に加え、さらに各担当部門が重視する事項が関わってきます。
たとえば工場の製造部門は、実際に設備を使う側として、運用面やメンテナンス性が気になります。また設備設計部門は耐久性を考え、できるだけ壊れにくいシンプルな機構を追求したいもの。そして私たち生産技術担当には、何もかも詰め込むとコストが高くなってしまうため、市場競争力の確保と投資コストをうまくバランスさせたいという思いがあります。
さまざまな検討事項をふまえ、関係者全員でベストな生産ラインを導き出していきます。こうした検討を重ねていると、生産ラインの構築とはすなわち、モノが作られる流れや仕組みといった「生産システム」を生み出すことだと実感します。

APPEAL POINT

ダイハツの魅力

「自分もチャレンジしたい!」と訴え、
プロジェクトの一員になりました。

「やりたい!」と主張すれば、チャレンジさせてくれるチャンスのある会社です。私自身、入社してから数年、車両のプレスに関わる仕事を担当していましたが、電動車用ユニットの内製化プロジェクトが発足すると知り、「ぜひ自分もチャレンジしたい!」と上司に訴えたところ、部署の異動がかなってプロジェクトの一員に参画することができました。
自分はもちろんまったく経験したことのない仕事で、ダイハツ社内にも知見がなかったため、試行錯誤の連続で苦労は絶えませんが、その分、自身の成長を感じています。また、自分の決めたことがしばらくはこの生産ラインにおけるスタンダードになるので、そこにやりがいも見出しています。量産がスタートして最初の製品が生産ラインから出てきた時には、大きな喜びが味わえると思うので、それを励みに引き続き頑張っていきます。

私が夢見る『輝くセカイ』

世界にアピールし続けられる
日本の自動車産業の存在感。

これから日本において少子高齢化がさらに進み、働き手が減少していくと、より一層省人化が求められるようになるでしょう。そのような時代にあっても、日本の自動車産業が世界にその存在感をアピールし続けられる・・・、それが私の夢見る「輝くセカイ」です。その実現に向け、私は生産技術者として「無理、無駄」のない生産ラインを構築することで貢献したいと考えています。いかに難しい生産ラインであっても、全体最適を考えて構築できる力を身につけられるよう、これからも成長を続けていきます。