世界各国の市場ニーズにマッチする「安全・安心・心地良い」ブレーキを開発する。
S.B.
2017年入社(新卒)
自動車融合学部 自動車工学科卒
SCHOOL DAYS
学生時代の私
「社会人になってからやりにくいことは、学生時代にやってしまおう!」、それが私の学生時代のモットー。実際、カナダで1年9カ月、日本で3カ月の計2年間にわたる海外生活を経験したほか、丸々1年間、学生フォーミュラの活動に集中して取り組んでいました。学生フォーミュラでは自らリーダーを務め、自国・韓国の大会だけでなくアメリカ大会にも出場しました。大学を離れ、やりたいと思っていたことにチャレンジした数年間の経験は、卒業して10年以上経った今でも、私の貴重な財産となっています。
おかげで卒業まで9年かかりました(徴兵2年含む)。皆さんは早く社会人になりたい気持ちをお持ちかもしれませんが、学生時代にしかできないことや、学生だからこそやりやすいことにチャレンジしてから社会人になっても損はありません。卒業が多少遅れても、人生は長いので十分カバーできます。ぜひ後悔しない学生時代をお過ごしください。
WORK
仕事内容
ブレーキ性能の開発を担当しており、最適なブレーキフィーリングの検討や、ABS(タイヤと路面間のスリップを検知し、どの路面でも車を安全に止められるようにするブレーキシステム)の開発に携わっています。担当する開発プロジェクトはそれぞれ対象市場国が異なりますが、その国によってブレーキに対するお客様のニーズが異なるのが難しいところ。ペダルを踏んだ際の反力や、ABSに関する制御など、開発のポイントとなるニーズをまずはしっかり把握し、それにマッチするブレーキ性能を目指して開発を行います。また、ブレーキング中の異音や振動の対策など、ブレーキ品質に関わる開発も手がけています。これらの評価については、各種データでも計測しますが、自身で実際に試作車を運転し、感覚による適合評価も行っています。
ブレーキ性能はさまざまな部品の組み合わせで決まるため、取引先様との合同開発が重要な要素。また、各国における市場調査や適合評価については、現地スタッフとの協働が欠かせません。こうして関係者と力を合わせながら「安全・安心・心地良い」ブレーキを開発し、それが市場に認められた時はやりがいを感じます。
APPEAL POINT
ダイハツの魅力
ダイハツはSDGsにも積極的に取り組んでおり、なかでも、人間性・多様性の尊重や働き方の改善など、「人」に関することには特に力を入れていると感じます。そのため、職場の雰囲気は明るく、人間関係も良好。働きやすく、先輩や上司に対しても同じ技術者として意見を言い合える風土があるため、自分が持っているスキルを発揮する機会が多いと思います。
また、将来のキャリアプラン設計においても、「今の仕事を極めたい」や「この仕事にチャレンジしたい」といった個人の思いが尊重され、会社とともに成長していくチャンスがあるのがダイハツの魅力といえます。
私が夢見る『輝くセカイ』
私が実現したいのは、コンパクトカーに対する人の認識を変え、全世界でコンパクトカー市場を拡大することです。車の所有価値は国や個人によってさまざまですが、大きく二つあると考えています。一つが「サイズや外観、走行性能といった車のスペックから得られるソーシャルステータス」、そしてもう一つが「車の最も基本的な目的である輸送手段としての価値」です。サステナビリティという社会の大きな潮流には、前者の価値を追求した大きく重い車はマッチしません。コンパクトカーこそが、これからの時代にぴったり当てはまる車のかたちだと思います。私は、ダイハツで魅力あるコンパクトカーを開発し、世の中へ発信することにより、「車=ソーシャルステータス」ではない認識を広めたいと考えています。そして、コンパクトカー市場を拡大させることが、私の夢見るセカイです。