CHALLENGER’S FILE

生産技術/製造技術
技術系

「技術力」と「人間力」で
作業者に優しい生産ラインを作る。

K.T.

2015年入社(新卒)

機械工学科卒

WORK

仕事内容

数百点に及ぶ部品の
組み付け工程を構築する。

新しい製品を量産するための体制や仕組みを整える、生産準備業務に携わっています。現在担当しているのは、ハイブリッド用トランスアクスルの組付ライン。開発部門と連携しながら提供される新製品の図面やモデル、要求性能などをもとに、数百点に分解した部品を、どのように組み付けていくかを考えます。
一つひとつの組付作業を人か設備いずれが行うのか、設備が行う場合はどのような設備にするのか、生産ライン全体はどのようなありようが望ましいか…。数多くある検討項目をグループ内で業務分担して進めていきます。念頭に置くのは、安全、品質、コスト、そして作業負荷。組付作業における安全性の確保はもちろん、「腰をかがめない、手を遠くに伸ばさない、目視チェックをする必要がない」作業を実現することで、「作業者に優しい」生産ラインづくりを心がけています。それがひいては、良い車づくりにつながると考えています。

EPISODE

エピソード

25歳で赴任したマレーシアで
ロックダウンを経験。

2020年から3年間、CVTの組付ラインを担当する生産技術者としてマレーシアに駐在していました。日本とは異なる環境や文化の中に身を置き、現地スタッフとコミュニケーションをとりながら業務を進めていましたが、時はコロナ禍の真っただ中。マレーシアも例外ではなく、現地でロックダウンも経験しました。
業務にも影響があり、設備を製作するための部品が届かず、納期に間に合わないと設備メーカーから連絡を受けました。そこで、非常事態だから仕方がないとあきらめるのは簡単です。しかし、「量産開始の期日は守る」のが、生産準備担当としての矜持。できるだけのことはやろうと、上司や日本の先輩方、これまで関わってくださった設備メーカーの方々に力添えをお願いし、何とか無事に設備を製作することができました。自分一人の力では決してできなかったことで、人と人のつながりの大切さを学びました。
それ以外にも多くのことを学んだ3年間の駐在となり、当時25歳という比較的若い時期にチャレンジさせてくれた上司に感謝しています。

REWARDING

やりがい

達成感、喜び、
そして成長の実感。

生産技術の仕事のやりがいは大きく三つあります。一つめは、業務で得られる達成感です。自分で計画した工程がラインとしてかたちになり、製品が目の前で量産されているのを見た時は、大きな達成感を感じます。そこに至るまでにたくさんのプロセスがあり、それらを一つずつクリアした結果の積み重ねが量産開始につながっているので、まさに感無量といった心持ちです。
二つめは、業務を通じて感じる喜び。自分の関わった製品が搭載された車を、街中で見かけた時はやはりうれしいです。また、自分の計画した生産ラインや工程に対して、製造部門から「良いライン・工程を作ってくれてありがとう」と言ってもらった時も、うれしい限りです。
最後の三つめは、成長の実感です。生産技術の仕事では、製品知識や生産工法といった技術力に加え、予算原価管理や工場運営の考え方といった経営的な視点も、実務を通して身につけることができます。両方のスキルを習得し、自身の成長を実感できる点は、生産技術という仕事の大きな魅力だと思います。

私が夢見る『輝くセカイ』

技術力と人間力の両方を
兼ね備えた生産技術者へ。

新製品の量産ラインが必要になった際、「お前に任せた」と言ってもらえるような生産技術者になるのが目標です。そのためには、「技術力」と「人間力」が必要だと考えています。まずは、自分が担当したラインを目にした先輩から「良いラインだ」と言ってもらうこと。また、これまで自分が困った際に助けていただいたように、困った人から頼りにされる人間になること。身近に、技術力と人間力の両方を兼ね備えた尊敬すべき先輩がいるので、追いつけ追い越せで、成長していきたいと思います。