CHALLENGER’S FILE

性能開発・評価
技術系

徹底した現物主義で
「品質の砦」を担う。

H.O.

2021年入社(新卒)

自動車科卒

REWARDING

やりがい

評価結果を理屈ではっきり
理解できるおもしろさ。

性能開発・評価には「官能」と「定量」があり、私は定量で強度評価・解析を行う業務を担当しています。具体的には、開発段階のさまざまな部品を実車と同じようにセットし、試験場で走行テストを行います。たとえば、「10年走行した際の耐久性に問題はないか」「悪路を走った際に部品に破損やき裂が発生しないか」などを検証し、強度に問題がある場合は、分析結果と考察を添えて設計部門へ戻します。
人間の感覚で評価する「官能」と異なり、「定量」評価では部品に加わる応力を「材質×形状×力の向き×力の大小」という定量の数値で見ることができ、結果を理屈ではっきり理解できるところにおもしろさがあります。また、評価は開発の各フェーズで実施しますが、開発が進むにつれ、課題に対して対策が施されるため、その違いを数値で実感できるところも楽しいです。
性能開発・評価という仕事は、モノを見て判断する徹底した現物主義の現場。まちがった試験方法でOKを出すと、要求品質を満たさない製品を世に出すことになります。その「品質の砦」を担っているという自負を胸に、日々業務と向き合っています。

POLICY

心がけていること

トヨタ式の問題解決法を
日々の業務において実践。

トヨタには、「TBP(トヨタ8ステップ)」と呼ばれる独自の問題解決フレームワークがあります。私はそのTBPやQCを通して学んだ「ものの見方や考え方」を意識して業務に取り組んでいます。すべての業務において、「この目的は何か?」「どのような進め方が望ましいか?」をよくよく検討したうえで業務を推進することにより、後々手戻りが発生するなど非効率な業務とならないよう努めています。
検討するなかで「改善」が必要な場合は部署に提案します。その際は特に客観性を重視し、日頃から自グループだけでなく他グループとも積極的に交流を図ることによって、日々最新の業務情報を収集してベストな行動がとれるようにしています。現在は、自身の業務全体の約2割をこうした改善活動が占めており、改善の考え方を開発に生かす試みを始めていることもあって、一定の評価を得ています。

CULTURE

職場の雰囲気

若手が提案する改善活動を
しっかり採用&評価してくれます。

今の職場では、個人プレーではなくチーム単位で活動しています。業務は標準化されており、毎日実施する部品試験も、担当者が体調不良で急に休んでも他メンバーが問題なく実施できる体制が整っています。
また、改善活動にも積極的で、若手の意見が採用されやすいように感じます。「こんなことがやりたい」と、その効果や必要時間、コストなどを明示して提案すれば、しっかり耳を傾けてくれます。私自身、半年に一つのペースで大掛かりな改善活動を手がけています。そうして取り組んだ改善活動については、きちんと報告の場を設けてもらえ、評価もされるので楽しみながら取り組めています。
メリハリがはっきりしているところも気に入っています。年齢の壁が低く、業務外では笑いが絶えない一方で、業務が始まると規律意識を持って真剣に仕事に向き合うので、非常に働きやすいです。

私が夢見る『輝くセカイ』

さまざまな「間」をうまくつなぐ
リーダーになりたい。

「人と人をつなぐ」リーダーになりたいと思っています。日々の業務のなかで、いろいろなグループの人と話す機会が多くあります。全員がそれぞれ強い意志と確固たる考えを胸に仕事をしており、それらに基づいたさまざまな意見を持っています。しかし、各部署の事情などもあり、そこから掛け算的な効果がうまく生まれておらず、やりづらさを感じている人もいるように感じます。そのため、会話することによってお互いの良いところを引き出し、ベストバランスをとって良い落としどころを見出すことにより、高い効果を導き出す、そんな「つなぎ役」を担っていくのが私の目標です。
いろいろな性能(部品)の組み合わせで成立するクルマづくりには背反がつきものですが、個人間、チーム間、グループ間、室間、部間・・・、さまざまな「間」をうまくつないで良い対話活動ができれば、そこから新しいアイデアが生まれて背反の壁も乗り越えられるはずです。「お客様を幸せにするには、まず近くの人の働きやすさから」、この考えを胸に、自身のキャリアアップに応じて実践していきたいと思います。