「シニアカー?そんな格好悪い乗り物には乗りたくないよ」
そんな声から生まれた、ダイハツの新しいパーソナルモビリティ「e-SNEAKER(イースニーカー)」。
見て!乗って!聞いて!なるほどです!
インナーコミュニケーショングループ星川が実際に現場に行って、開発担当者の想いを聞いてきました!
e-SNEAKERに乗ってみました!
2025年10月初旬——
社員向けの試乗会が開催されると聞きつけ、居ても立ってもいられず、早速取材に行ってきました!
開発初期を担当した製品企画部の岩本さんに、こだわりポイントも聞いてきましたので、ぜひ動画をご覧ください!
こだわりポイントをまとめると……
◆スタイリッシュなデザイン
お年寄りだけでなく、若い方にも乗っていただけるような、かっこいいシルエットに!「移動の自由をみんなのものにしたい」という思いが表れていますね!
◆気軽に乗れる実用性
原付バイクや自転車のように、直感的に正しい操作ができる乗り物に。坂道や急なハンドル操作時でも、安全に“走る・曲がる・止まる”ができるよう、細部まで作り込まれているそうですよ。
◆見下ろされない目線の高さ
立っている人と同じ高さで、自然に目線を合わせて会話できます。見下ろされている感じがなく、誰かと一緒でも同じ目線で会話できるので、ちょっとしたお出かけも楽しくなりそうです!
みんなが使っている姿を目にして初めて、本当に必要としている人が「自分も使ってみたい」と思えるものです。今回の大阪・関西万博では、たくさんの人に「乗ってみたい」と感じてもらえたのではないでしょうか。
移動がおっくうになると、どうしても家に閉じこもりがちになり、心身ともに弱ってしまいます。だからこそ、幅広い世代の方に気軽に乗っていただけるような“身近な移動手段”が、今まさに社会から求められているんです。
それらの社会的課題に応えていくため、「移動の自由をみんなのものにしたい」との思いから、e-SNEAKERを作ったんですよ。
また製造現場では、e-SNEAKERならではの「人にやさしい生産工程」にも取り組んでいるので、ぜひ行ってみてください!
(製品企画部 岩本さん)
(製品企画部 岩本さん)
その言葉を聞いて、もっと知りたくなった私。
いざ、池田工場にも行ってみました。
人にやさしい生産工程で手作り
池田工場 第2地区にあるボデーエリアの一角。そこに、暑熱対策のビニール壁に囲われたe-SNEAKER専用の組立ラインがありました。
早速、池田組立課の山本さん・旭さんに、「人にやさしい生産工程」についてお話を伺ってみましょう!
(池田組立課 山本さん)
この工程は、会社のコンセプトである「人にやさしい工程づくり」の考えのもと立ち上げました。生産現場では、人手不足や高齢化などの諸課題に対応するため、車いすの方やハンディキャップのある方をはじめ、多様な方々が「やりがい」を持って働ける工程を目指して、日々取り組んでいます。
(池田組立課 山本さん)
(池田組立課 旭さん)
量産工程とは違い、日当たりの生産量が少ない分、1台当たりの作業時間が長くなる工程です。そのため、作業員一人が覚える業務量は多くなりますが、どのような方でも正確に対応できる工夫が、随所に織り込まれていますよ。
(池田組立課 旭さん)
なるほど、一人当たりの作業量は多い中でも、多様な方が働けるような工程になっているようです。このような工程は、どのように作られたのでしょうか。
(池田組立課 浅野さん)
「誰がやっても間違いなく対応できる」工程を目指して、e-SNEAKERと同様に、多くの手作業の工程を持つコペンの生産ラインの仕組みを応用しました。一人当たりの業務量が多い中でも、モニターでの作業手順や品質保証の表示、数多くの部品を取り付け順に並べた台車の活用など、「見やすさ」や「分かりやすさ」を意識しています。
(池田組立課 浅野さん)
(池田組立課 黒田さん)
クルマとは異なるラインの立ち上げを一から進める中で、不安もありました。この工程づくりはとても大変でしたが、上司や周囲の皆さんのアドバイスを受けながら、これまで培ったモノづくりの技術を活かしています。
(池田組立課 黒田さん)
クルマとは異なる生産工程でも、誰がやっても間違いなく対応できるような工夫が取り入れられているのですね!
実際の工程も見せていただきました。
一つひとつの小さな部品が、やがて1台のe-SNEAKERになっていく。丹精込めて作られた1台は、クルマと同じような検査を受けてから、いざお客様の元へ。
皆さんの思いが詰まった、乗る人を笑顔にするモビリティ。それが「e-SNEAKER」だと実感しました。
おわりに
e-SNEAKERは、クルマとは違う構造の電動モビリティのため、新たなチャレンジや困難がありました。社内では、多くの皆さんが関わり、語り尽くせないほど苦労されていたことを知りました。それでも、みんなで協力して乗り越え、思いを形にしてお客様にお届けする——まさに、クルマメーカーだからこその仕事だと感じます。
最後になりますが、取材協力いただいた皆さま、ありがとうございました!
以上、インナーコミュニケーショングループ 星川がお送りしました。
関連リンク
この記事の登場人物
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製品企画部
岩本さん
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池田組立課
山本さん
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池田組立課
旭さん
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池田組立課
浅野さん
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池田組立課
黒田さん
e-SNEAKERの良さは分かったのですが、なぜダイハツが作ったのでしょうか?