
大阪府池田市とダイハツは、1939年に池田工場の操業を開始してからの、なが~いお付き合い。
地域の皆さんと共に歩み、成長してきました。
ダイハツ工業にとって大切な池田市とのつながりで、なんともおもしろいプロジェクトが動き出しています!
インナーコミュニケーショングループ 岩本が、潜入取材してきましたー!
工場に潜入!
ちなみに、ナレーションはインナーコミュニケーショングループ上垣内(ウエガイト)さん。
上手~(笑)。
そもそも、なんでウォンバット!?
池田市は、「ウォンバットと暮らすまちいけだ」をコンセプトに、ウォンバットを“市のシンボル”に位置づけ、まちづくりを推進しています。
池田のまちには、ウォンバットの姿があちこちに!


ご存じでしたか!? オーストラリアにのみ生息するウォンバット、なんと日本に4頭しかいないんです!
そのうちの3頭が、“池田市立五月山動物園”にいるんですよー!注)


このずんぐりむっくりな体型と、つぶらな瞳がかわいすぎる♡
そして、このウォンバットをモチーフにしたユニークなアイテムが、ダイハツ工業で誕生しました!
きっかけとなったのが、動画にも登場している“ウォンバット隊”(・●・)。
ウォンバット隊は地元を盛り上げるためにダイハツの有志メンバーによって結成されたチームで、地域イベントやお祭りなどに時々登場します(笑)。
そして、このウォンバット隊が着用しているのが、ダイハツの技術と愛情が詰まった“ウォンバットヘルメット”です。


このヘルメットは池田市に寄贈され、市の職員の皆さんが視察の際に着用されたこともあるそうです。
うれしいですね~!皆さんお似合いです!

では、このかわいらしいウォンバットヘルメットがどのようにして生まれたのか?
制作に関わった皆さんにさっそく伺ってみましょう!
注)2025年8月現在。また、池田市立五月山動物園はリニューアルのため2027年ごろまで閉園中
ウォンバットヘルメットの誕生秘話を聞きました!
デザインしたのは、従業員!
こんなかわいいデザインを考えたのは、なんとコペン部品のマスキングなどを担当されていた姜本 連さん!
社内にこんな逸材がいたとは!

(姜本さん)もともとデザインが好きで、課内のウォンバットのキャラクターデザインコンペに気軽に応募したのが始まりでした。ヘルメットの前には、ウォンバットコペンもデザインさせてもらいました!
最初は正直、「ほんまにやるん?」と思っていましたが(笑)、今ではこんなおもしろいプロジェクトに関わることができてとてもうれしいです。


(姜本さん)デザイン過程では、ウォンバットについてたくさん調べ、子供たちの笑顔につなげたい、そんな気持ちで少しずつ改良しながら今の形になりました。
ウォンバットコペンもかわいい~♡
顔シールは手作業で貼られているとのことですが、ずれたりしないんですか?
(姜本さん)コペン部品のマスキング技術が生きるので、問題ないですね!型をつくり、誰が担当してもこのかわいい顔になるように工夫しました!

技術力の高さを伝えたい
次は、製造準備や生産まで、全体を管理されている辻井正臣さん、宮川真也さん。
池田組立塗装は、昼勤と夜勤があり、組が分かれているので代表でお話を伺いました!

このウォンバットヘルメットのプロジェクトは、皆さんにとってどのような存在ですか?
(辻井さん)自動化が進んだ今、私たちの手塗りの技術を発揮する絶好の機会になったと感じています。池田組立塗装のみんなのモチベーションにもつながってほしいですね。


(宮川さん)私は地元が池田なので、ウォンバットは身近な存在。そのため、今回このウォンバットヘルメットに工場をあげて取り組むことができたのは、とてもうれしいことでした。少しでもみんなの笑顔が増やせたなら、やってきてよかったなと思います。
ノウハウの伝承
最後に、このウォンバットヘルメットに実際どのように塗装するかを検討された山本達郎さんです!
こだわりを聞かせてくださーい!
山本さん!ヘルメット、ピッカピカですね~

(山本さん)はい、号口コペンと同じ塗料、同じ塗装技術で作っていますから。下塗り、中塗り、上塗り、そしてウォンバットの顔シールを貼った後に、クリア塗装までします。
ヘルメットの塗装って、簡単にできるんですか?
(山本さん)とても苦労しました(苦笑)。ヘルメットの材質によっては、すぐに塗装がはがれてしまったり、凹みで気泡ができてしまったり……。コペン部品への塗装と異なり、形状が丸いため技術が必要です。号口コペンを塗装するよりも緊張する、という子もいるくらいですよ。


(山本さん)デザイン兼制作を担当した姜本さんと、通常業務が終わった後に何度も試作を重ねて、ようやく完成しました!
大変苦労されたとのこと……品質を保つための工夫などありますか?
(山本さん)私自身、補修作業※の経験が20年近くあるため、塗装の担当者に研ぎ方や塗り方のノウハウを惜しみなく伝えました。ダイハツが誇るコペンの塗装品質と相違ない自信があります!

見た目のかわいさだけじゃなく、品質にこだわるところが、ダイハツらしいですね~。
皆さんありがとうございました!
記事を読んでくださっている皆さん、
「ウォンバットヘルメット、私もほしい~!」
そう思った方も、いらっしゃる……はず(笑)!
現時点では市販されていないのですが……。
池田市へのふるさと納税でもらえます
この度、池田市のふるさと納税返礼品に「ダイハツ工場見学ツアー」が登場!
そのお土産として、ウォンバットヘルメットがもらえるんです!

コペンの生産シーンを間近で見たり、本来は一般公開していない歴代車両(クラシックカー含む)を見ることができる見どころ盛りだくさんのツアーだそうですよ。
帰りにウォンバットヘルメットをかぶって池田市立五月山動物園に行けば完璧ですね♪
池田市を盛り上げるため、ダイハツも頑張りますよ~!
おわりに
「今回のウォンバットヘルメットプロジェクトで、塗装工場のみんながワンチームになったんです!」
取材中、そう笑顔で教えてくださった方がいらっしゃいました。
工場の皆さんが一丸となって取り組んだ姿勢や、技術者たちのこだわりが、一つひとつの工程に現れています!
コペン部品の合間に流れてくるウォンバットヘルメットが、なお一層愛おしく感じました♡
今後も熱い情熱を胸に、このおもしろいプロジェクトが続くことを楽しみにしています!
この記事の登場人物
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池田組立課
辻井 正臣
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池田組立課
宮川 真也
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池田組立課
山本 達郎
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池田組立課
姜本 連
姜本さん、デザインを担当されることになった時のお気持ちを聞かせてください!