2025.09.04

【ムーヴ特集③】“想いをのせて”——過去、現在、未来へとつなぐ新車祈願式

カイシャづくり

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新型ムーヴ特集、第三弾‼
新車発表会、決起集会(ラインオフ式)に続き、新型車発売イベントの締めくくりである新車祈願式の様子と、その式典を裏で支えてきた担当者たちの想いを、インナーコミュニケーショングループの上垣内(ウエガイト)がレポートします!

新型ムーヴ特集、第三弾‼
新車発表会、決起集会(ラインオフ式)に続き、新型車発売イベントの締めくくりである新車祈願式の様子と、その式典を裏で支えてきた担当者たちの想いを、インナーコミュニケーショングループの上垣内(ウエガイト)がレポートします!

新型ムーヴの新車祈願式が行われました

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7月30日、兵庫県にある西宮神社で新型ムーヴの新車祈願式が執り行われました。西宮神社といえば、1月の「十日えびす」で本殿まで走り参りをする「福男選び」で有名な神社です。

ダイハツ工業からは副社長の桑田さん、営業CS本部長の福田さん、ダイハツ自動車販売協会から会長の坪内さんが参列し、新型ムーヴの販売拡大、オールダイハツの繁栄と幸福、従業員の健康を祈願しました。
新車祈願式の様子を記録しましたので、ぜひご覧ください!



参列された坪内さん(ダイハツ自動車販売協会会長)

本日はありがとうございました。新車祈願式に参列し、あらためて身も心も引き締まる思いを感じました。これまで同様、1台1台を大切に販売していく所存です。
また、新型ムーヴの発売により販売現場は活気づいており、お客様のご期待に応えることを心待ちにしています。30周年を迎えるムーヴをダイハツのシンボルとして、よりお客様に愛されるクルマに育てていきたいと思います。

ダイハツの新車祈願式を支えてきた担当者に聞きました!

今回、私が新車祈願式の記事を担当することになったのですが、恥ずかしながら取材前は社内報の片隅でその存在をかすかに知っていた程度でした。しかし取材を進めるうちに、ダイハツにとって大切にしていきたい伝統行事であることがわかり、単なる式典のレポートだけでなく、その歴史や裏側でずっと支えてきてくれた担当者たちの「想い」も、一緒にお届けできたらと思いました。

新車祈願式を担当するのは総務部の藪元さん、加藤さん、佐々木さん、遠藤さん、太田さん。
新車祈願式の歴史やこぼれ話、そこに込めた想いについてお話を聞かせていただきました。

——新車祈願式は、いつから始まったのですか?
総務部で現存する資料を調べたところ、1970年(昭和45年)の伊勢神宮で行われたフェローMAXの新車祈願式が最も古いようです。

1970年(昭和45年)フェローMAX新車祈願式 伊勢神宮にて
1971年(昭和46年)フェローMAX新車祈願式 伊勢神宮にて

——当時は伊勢神宮で行われていたのですか?
当社は1967年にトヨタ自動車と業務提携を締結。トヨタ自動車は新車祈願式を伊勢神宮で行っていたので、そのご縁で当社も行うことになりました。ちなみに、本社庭園にある神社でお祀りしている皇大神宮のご本家も伊勢神宮です。

——現在は西宮神社で行われていますが?
かつては年に一度、その年に発売された数台を選定して実施していました。1980年代以降、安全性も考慮して発売ごとに新車祈願式を執り行うべきだという話になり、商売繁盛の神様・えびす神社の総本社である西宮神社で実施するようになりました。ちなみに、池田第1地区の氏神でもある呉服神社も恵比寿様が祀られています。

——昔の写真を見ると参列者が現在に比べて多くないですか?
当時はトヨタ自動車にならい、全役員と関係者が参列する大規模な行事でした。しかし時代によっては、コスト低減のため参列者は代表1名にとどめ、クルマのパネル写真だけを持ち込むこともありました。かなりの紆余曲折を経て、今の形になっています。

1973年(昭和48年)コンソルテクーペ、ニューフェローMAX、マスターズの新車祈願式 伊勢神宮にて

——新車祈願式の担当者として大事にしていることは?
先輩からこの仕事を引き継ぐ際には、神社の方々も含め、人とのつながりを大切にすること、言葉遣いや神事についての知見を身につけて失礼のないよう努めること、そしてこれら伝統を粛々と守っていくことの大切さを教わりました。私たちが行っている式典は、単なるイベントではなく、開発・生産から販売へ、そしてお客様までの想いをつなぎ、オールダイハツの繁栄と幸福を祈る重要な行事であると考えています。
また、総務の仕事は失敗がないことが“当たり前”で、そのために緻密な準備を行い、当日はいつも以上に集中して進行するよう心がけています。

今回の新型ムーヴの新車祈願式をもって再雇用満了で退職される加藤さん。初めて担当した新車祈願式は初代ムーヴだったそうです。ムーヴの新車祈願式を支え続けて30年、本当にお疲れさまでした!

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総務部の皆さんは、新車祈願式を通じて「ダイハツの伝統をしっかり受け継ぎながら、オールダイハツの繁栄と幸福を願っていきたい。そしてこの想いが会社だけでなく、地域やお客様にも届くように努力していきたい」と強い想いを語ってくれました。

総務部の皆さん。左から、藪元さん、加藤さん、遠藤さん、太田さん

西宮神社 豆知識

・新車祈願式をお願いした西宮神社が創建されたのは平安時代後期。「十日えびす」は室町時代から始まり、有名な「福男競争」は大正から昭和にかけて徐々に広まったそうです。その後2010年頃のテレビ中継がきっかけで、6,000人以上が集まる有名な行事になったみたいです。
・2025年4月で西宮市制100周年を迎え、これに合わせて、本殿屋根の銅板を約60年ぶりに葺き替えたそうです。過去の新車祈願式では緑色だった屋根も、ほら! 今では光り輝く“あかがね色”です。また、赤門や大練塀なども復元され、さらに美しく生まれ変わっています。数年後には銅の屋根は緑になっていくので、現在の美しい“あかがね色”の状態が見られるのは今だけとのこと! この機会に、足を運んでみてはいかがでしょうか?

2022年(上:キャンバス新車祈願式)の時点は、屋根は緑色でした
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●西宮神社
〒662-0974 兵庫県西宮市社家町1-17
https://nishinomiya-ebisu.com/

おわりに

私は、今回の新型ムーヴ特集を通して、ムーヴはダイハツに関わる多くの“なかま”たちの色々な想いが詰まった“希望の結晶”のような存在であり、その新車祈願式は、みんなの想いをのせて“販売のなかま”にバトンをつなぐ大切な儀式だということがわかりました。そして、お客様の生活を豊かにして少しでも笑顔を増やしていくことこそが私たちにとって最高の喜びなんだなと、西宮神社で厳かに執り行う儀式を撮影しながら感じた次第です!

街で新型ムーヴを見かけると、思わずじ~ん…としてしまう私です。

(映像制作:インナーコミュニケーショングループ 上垣内・岩本・山田)

この記事の登場人物

  • 総務部

    藪元 真由美

  • 総務部

    加藤 幸生

  • 総務部

    太田 智之

  • 総務部

    佐々木 康子

  • 総務部

    遠藤 幸雄

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