社長就任にあたって

2024年03月01日
ダイハツ工業株式会社

本日、ダイハツ工業株式会社本社にて、新体制 所信表明を行いました。代表取締役社長 井上雅宏からのメッセージについて、その要旨を下記の通りお知らせいたします。

本日、ダイハツ工業株式会社 社長を拝命することになりました。ダイハツの仲間に加えていただけることを大変嬉しく思う一方、その責任の重さに身の引き締まる思いです。 

私は実家の商売の関係で、若い頃は軽のワンボックスでお客様への配送などを手伝っていたこともあり、ダイハツの軽自動車にも親近感を持っています。
また、私は先月まで南米におりましたが、新興国小型車事業を担っているダイハツからは、予算制原価やSSC(シンプル・スリム・コンパクト)なモノづくりの考え方などを学び、ダイハツの軽を基点とした良品廉価なモノづくりに触れ、敬意を抱いておりました。

ダイハツの原点は創業以来、日本の国土、道に合った国民車、小さいクルマによって人々の暮らしを支えてきたことであり、現在では東南アジア等の新興国においても良品廉価な移動の足となる車をたくさん提供しています。この方向性と役割は、トヨタグループの中でダイハツ以外に担える会社はありません。
しかし、成長の過程で、各職場が果たすべき業務の「質と量」が拡大してきたにもかかわらず、現場の声、困り事を吸い上げきれず、課題を残したまま業務を遂行させてしまったことが、今回の不正の原因だと理解しております。この現象は、2009年に急速な台数拡大期に米国で品質問題を起こしてしまったトヨタの状況と同じだと思います。今は一旦立ち止まり、課題を修正して、再び前に走り出したいと考えております。

そのために、トヨタグループの中でのダイハツの役割を「再定義」し、「お客様に寄り添い、暮らしを豊かにする」というビジョンのもと、「小さいクルマを中心とした、モビリティカンパニー」として、ダイハツのお客様、販売会社・業販店、仕入先、物流会社等、そしてその家族の皆様の幸せと笑顔に貢献できる会社を目指し、生まれ変わりたいと思います。具体的な事業の方向性については、新年度に改めて発表させていただきます。

最後に、私が社長としてまず宣言したいことは、今回新しくリーダーとなる取締役4人は常に同じ目的を共有し、「ワンボイス」で経営方針をお伝えしていくということです。競争の激しいグローバル自動車産業において、根回しや忖度にエネルギーと時間を浪費している暇はありません。「働いて安心」「役割で仕事」「現場主義」、この3つを合言葉に、「ワンチーム」で働き、笑顔溢れる会社を目指してまいります。まずは自分が現場に出向き、自分から話しかけ、信用をしていただき、本音の話を伺うことから始めてまいります。

以上

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