2009年07月17日
ダイハツ工業株式会社
ダイハツ工業株式会社(以下、ダイハツ)は、2009年6月30日に中国第一汽車集団公司(以下、第一汽車)、一汽吉林汽車有限公司(以下、吉林汽車)との間で、吉林汽車との技術ライセンス契約等に基づく中国での合作事業の枠組みを変更する覚書を締結した。
(1)
ダイハツは第一汽車傘下の吉林汽車と共同で、2007年6月よりダイハツブランドの小型多目的乗用車「セニア」(中文名;森雅、英文名;XENIA)の販売を開始した。しかしながら、発売から2年を経過し、2008年の年間販売実績が5100台の状況を踏まえ、パートナーである吉林汽車及び第一汽車との間で事業を取り巻く課題、現状を打開するための方策、今後の合作事業の進め方等についての協議を行い、現行事業の枠組みを見直し、一層の経営効率化を図ることに合意した。
(2)
今回の合意内容
商品ブランドをダイハツブランドから第一汽車ブランドに変更する。
現行の技術ライセンス契約は継続し、ダイハツと吉林汽車及び第一汽車との協力関係は変更しない。
※なお、上記変更の実施時期・具体的内容、及びダイハツ・吉林汽車の両社が2006年4月に合弁で設立したボデー部品製造会社の取り扱い等については、現在協議中。
(3)
今回の合意に至る主な背景
ダイハツからの技術支援も含む両社の取り組み努力により、吉林汽車での事業基盤づくりや各分野での技術移転は着実に進展したが、更なる増販のためには、ダイハツブランドの認知度、商品価格競争力、販売体制等の面で解決すべき課題も明確となった。
かかる状況下、ダイハツは世界的な景気後退に伴う経営環境や業績見通しの急激な悪化から、主力事業を一層強化し、経営資源の選択と集中を図る観点からプロジェクトの見直しを一層進める方針であり、中国での商品ブランドを見直すこととした。
一方、吉林汽車及び第一汽車においても、競争が厳しい中国小型車市場の中で、早期に増販を実現するためには、第一汽車の総合力やブランド力をより活かす方向で事業の枠組みを見直すことが必要と判断した。
ダイハツは、中国での吉林汽車及び第一汽車との合作事業を引き続き推進するとともに、低燃費・低コスト・省資源な商品の開発・生産・販売に経営資源を集中し、あわせてシンプル・スリム・コンパクト化による事業改革を徹底する。