車両生技部 車両品質生技室
O・K
※所属および記事の内容は、取材当時のものです
生産技術部門の中でも私の所属する車両生技部の車両品質生技室は、ヘッドランプやバンパーなどの外装やダッシュボードなどの内装の建て付け、見栄えに関わる品質を高めるための生産性検討・生産準備を担当しています。新しい車を開発する際は、製造現場での生産性を考えながらデザイナーや設計部門に構造を提案。生産準備では、サプライヤー様や工場と打ち合わせを重ね品質の向上と課題解決に取り組みます。設計段階からユーザー目線を意識しており、例えば部品同士の隙間と段差を決めるときは、お客様に満足していただけるよう0.1mmまでこだわって決めています。
ダイハツ工業では、部門や国境を越えて仕事をすることが多く、車両生技部も例外ではありません。実際に私は2016年に、マレーシアで新型車立ち上げのプロジェクトを担当したことがあり、言葉や文化が違う国で、スムーズなコミュニケーションを取るのも大変な状況でした。ときには現地スタッフやサプライヤー様と、身振り手振りを交えた熱い議論をすることもありましたが、それも「より良い車両が製造できる環境を実現したい」という強い想いがあったからこそ。プロジェクト完了までは試行錯誤の連続でしたが、最終的に現地スタッフやサプライヤー様とチームワークを築き、新型車が完成したのを見たときは、大きな感動と達成感に包まれました。
学生の頃は、生産技術という仕事について漠然としかイメージできませんでした。ですが今となっては、モノをつくるための下準備や、狙いどおりに完成させるための条件整備が、どれだけ大切なことか実感しています。私の信念は生産の目線だけで安定製造に偏ったデザインを良しとするのではなく、お客様目線もバランス良く持って、品質、コスト・量産性と共にデザイン性の高さ、これらのすべての要素を高いレベルで実現できる構造を提案したいということです。そのためには、様々な部門の知識を広く、深く身に付けることが欠かせません。マルチな知識とスキルを備えた人材になれるよう、これからも努力を続けていきたいです。
職場のメンバーで結成した野球チームに参加し、楽しい雰囲気の中で汗を流してリフレッシュします。野球チームの活動がないときは自宅でのんびりすることが多いですが、関東出身なので関西圏のおいしい食べ物を求めてお店巡りをすることもあります。