ダイバーシティ&インクルージョン

基本的な考え方

ダイハツがサステナビリティ活動の重点分野として定めた、「SDGs骨太カテゴリー」の分野の一つが「人権・多様性を尊重し、安全安心な社会の構築」です。その実現に向けた2022年の会社方針として「安全で幸せに働ける職場・風土づくり」を掲げ、「ダイバーシティ重視」を一層注力すべきテーマとしています。性別、年齢、国籍、人種、民族、信条、宗教、性的指向、性自認、障がい、配偶者や子の有無などを含むいかなる理由であれ差別を認めない多様な価値観を尊重し、一人ひとりが最大限に能力を発揮できる環境をつくることが、ダイハツのさらなる成長につながっていきます。また、ダイバーシティへの理解を促進し、多様な人材を受容する社内風土の醸成に向けて、2021年度には「労使相互確認事項」の一つとしてダイバーシティ研修「ユニバーサルマナー検定3級」に取り組み、受講率100%を達成しました。こうした取組みを継続することにより、ダイバーシティ&インクルージョンへの理解を促進し、誰ひとり取り残さない、誰もが働きがいのある企業を目指しています。

高齢者や障がい者の方々など、自分とは違う誰かの視点に立ち、適切な理解のもとで行動するためのマナー

女性の活躍促進

ダイハツでは、トップコミットメントのもと、女性のさらなる活躍や子育て世代の両立支援などを契機とし、すべての人を対象とした仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の推進に取り組んできました。「女性・子育て層」を主要ユーザーとする当社にとって、女性が活躍できる会社であることは、大変重要な課題であると認識し、さらなる女性活躍に向けて、意欲的な目標を掲げ、計画的に推進しています。

女性活躍推進法に基づく、2025年3月での当社目標

①女性管理職数 2倍(2020年比) ②男性の育児休業取得率100%


目標達成に向けた主な取組み

早期復職支援
企業内保育園を開設。0歳児(生後57日)から受入可能です。
夫婦参加型両立支援セミナー
女性の活躍推進に求められる、男性の育児への積極的な参画を促すため、夫婦で育児と仕事の両立を考えるセミナーを実施しています。

だいはつのもり保育園

ダイハツでは、グループ企業内保育園「だいはつのもり保育園」(大阪府池田市)を2019年より開設・運営しています。この保育園は、「みんなでつくる」をキーワードに、女性を中心としたワーキンググループによって企画され、仕事と育児の両立を図る従業員に寄り添った施設となっています。

障がい者の活躍推進

障がいのある方の雇用にあたってダイハツは、社内の各部門でふさわしい人材を受け入れ、ともに成長できる環境づくりを目指しています。すでに法定雇用率(2022年度2.3%)は満たしていますが、さらなる拡充を図るべく2022年より社内でワーキンググループを立ち上げ、経験者採用を一層推進しています。採用にあたっては、事前面談や職場実習などを通してミスマッチを防ぐとともに、各職場に障がいのある従業員を定着支援するセンターパーソンを配置し、業務フォローにも力を入れていきます。さらに、外部の公的機関の専門家に協力いただいて相談窓口を設置するなど、定着に向けた取組みも強化しています。また、特別支援学校の新卒者の受け入れも実施しています。作業所を設立し、小物部品の梱包業務などの作業に従事しています。インフラ整備として点字ブロックや車いす専用トイレの増設などに取り組んでいます。

販促用お菓子の詰め合わせボックス 販促用お菓子の詰め合わせボックス

障がい者用トイレ 障がい者用トイレ

高齢者の活躍推進

定年後の充実した生活や仕事のための
研修を実施

定年を迎えた後も、社内で培った技能やノウハウを存分に発揮していただくため、組合員の再雇用制度を見直し、2018年に新たにシニアエキスパート制度として拡充しました。また、「50歳研修」を開催し、定年後の生活や働き方、キャリアプランについて考える機会を設けています。高齢者が働きやすい職場・ライン・工程づくりを進めるとともに、本人が希望する働き方に向けた計画的な話し合い・職務付与に取り組んでいます。

両立支援施策

当社の両立支援制度(一部抜粋)

外国人技能実習生・従業員の積極受入

ダイハツは、インドネシアとマレーシアに生産拠点を設けて事業を展開しています。そうした背景から、東南アジアと日本の若者同士の文化交流、そして東南アジアの自動車産業の発展に寄与することを目的に、2015年より外国人技能実習生(以下、実習生)を受け入れています。これまで、平均して年間150名ほどの実習生を主にインドネシアから受け入れ、京都(大山崎)工場、滋賀(竜王)工場にて自動車製造の現場に携わっていただき、技術の習得を支援しています。技能実習制度の基本原則に則り、賃金は同職位の社員と同様であり、手当や休暇も待遇差を設けることなく処遇しています。また、イスラム教を信仰する実習生のために寮を改修し、祈祷室や専用キッチン、個室シャワーなどを増設するとともに、ハラルフードの提供を行うなど、実習生の宗教・文化・慣習に配慮した生活環境を整えています。入寮している実習生には、地域の清掃活動などに積極的に参加していただき、地域の方々との交流を通して見聞を広める機会も提供しています。実習終了後は、この経験を活かして母国の自動車産業に貢献できる人材に成長してくださることを期待しています。また、新卒採用においては、国籍関係なく公平・公正に人材を受け入れており、外国籍の従業員が各部署で活躍しています。

イスラム教の戒律によって、ムスリム(イスラム教徒)に食べることが許された食品や料理のこと

祈祷室 祈祷室

ハラルフード ハラルフード

工場での業務実習 工場での業務実習

管理団体の定期巡回、実習生へのヒアリング 管理団体の定期巡回、実習生へのヒアリング

サステナビリティの取組み

ダイハツのサステナビリティ

環境

社会

品質保証の取組み

ダイハツのクルマづくり

製品安全への取組み

人権

サプライチェーンにおける人権尊重

ダイバーシティ&インクルージョン

人材育成への取組み

安全・健康

社会貢献

ガバナンス

レポート