特集1:低価格で安全な商品を消費者へ提供

交通安全に関わる背景

2015年の国内の交通事故による死者数は4,117人、全体的には年々減少しています。しかし、歩行者や65歳以上の高齢者の死亡事故については、わずかな減少にとどまっており、歩行者が全体に占める割合は37%、高齢者は54%と高くなっています(※)。「交通死傷者ゼロ」に向けた取組みにおいて、依然として大きな課題となっています。

ダイハツの考え

「予防安全」と「衝突安全」両面から安全なクルマを開発

当社は、事故を未然に防ぐ「予防安全(アクティブセーフティ)」と、万一、事故が起きてもドライバーなどの被害を最小限に抑える「衝突安全(パッシブセーフティ)」の2つの観点から、よりトータルバランスの優れた安全性の高いクルマを追求しています。

もしもの事故被害を低減するためにドライバーをスマートに支援する衝突回避支援システムを初代『スマートアシスト』として、軽自動車で初めてムーヴに搭載しました。安全性への信頼をいただき、多くの人に受け入れられ、ご好評をいただきましたが、さらに軽自動車の使用実態に合った機能を厳選の上追加し、『スマートアシストⅡ』として進化させました。お求めやすい価格と機能の充実を追求し、今後もより多くの皆様に安全なクルマをご提供し、自動車社会での事故被害の低減に貢献していきます。

予防安全(アクティブセーフティ)と衝突安全(パッシブセーフティ)の考え方

進化した衝突回避支援システム『スマートアシストⅡ』

<開発の現場から>衝突回避支援システム『スマートアシストⅡ』「予防安全」で、交通事故ゼロの社会へ

■人の命に関わる機能だから

衝突回避テストの様子

初代『スマートアシスト』を開発後、利用者の方から歩行者を検知する機能へのご要望が多くありました。そこで、『スマートアシストⅡ』(以下、スマアシⅡ)では、単眼カメラを搭載することにより、歩行者や車線逸脱の検知を可能にするとともに、衝突回避支援ブレーキの車速域を4~50km/hに広げることも実現しました。

こうした新たな製品は少しでも早く市場へ提供したいという想いがある一方で、何かの機能が一つでも正常に働かないと人の命に関わる重大な問題に直結します。そのため信頼性の確認は、通常の使い方では想定しえないことまで繰り返しテストを重ねて調整し、すべてが合格となってから世に送り出しました。

■ビジネスパートナーとも安全への想いを共有

これらの機能は当社だけでできるものでは決してありません。当社が描く全体の機能を個々の技術へと落としこんでいくのはビジネスパートナーである取引先様の協力が必要で、そのための連携が非常に重要となります。私たちは「すべては安全のために」という想いを共有したうえで、なぜ今この作業や技術が必要なのかということを伝え、短い期間の中で一つひとつを形にしていきました。

■『スマアシⅡ』の機能のご紹介

『スマアシⅡ』の機能のご紹介

【開発チームからの声】
自分の子ども、家族が安心できる車社会に

開発チームのメンバー

利用者の方から「スマアシⅡの警報音が鳴らないよう、運転が慎重になった」とのお声をいただきました。私たちはたゆまぬ技術革新でより安全なクルマをご提供することに努めていますが、ドライバーが周囲の状況に目を配り、最大の注意を払って運転することは今までどおり重要であることは言うまでもありません。

交通事故は誰の身にも起こりえるものです。たとえ自分が衝突回避の機能を搭載した車に乗っていても、他から追突される可能性もあります。私たち開発者は、ドライバーが安全運転を心がけるとともに、より多くの車に衝突回避支援システムが搭載され、交通事故が少なくなっていくことを願っています。

【販売会社からの声】
予防安全機能を体感し、驚きの声をいただきました

大分ダイハツ販売(株)
代表取締役社長
南 秦輔

高齢者が起こす自動車事故のニュースを目にする機会が多くある中、日本自動車連盟大分支部、大分県の自動車学校と協力し、2015年11月に高齢者を対象とした事故未然防止講習を「シニアドライビング学」として開催しました。

講習の後、『スマアシⅡ』を搭載した『ムーヴ』の助手席で、「衝突回避支援ブレーキ機能」や「誤発進抑制制御機能」、新しく追加された歩行者への「衝突警報機能」などの予防安全機能を体感し、「これは便利」「安心して乗れる」などと驚き、喜んでいただけました。

ただし、あくまで運転するのは「人」であり、運転する「人」が安全運転を心がけることが事故防止の基本であると考えます。

地域に根ざす企業として、これからも安全・安心、豊かなクルマ社会づくりに向けてさまざまな提案をさせていただきます。

「シニアドライビング学」の様子