私どもダイハツは2017年3月に、今後の大きな柱となる中長期経営シナリオ「D-Challenge2025」を公表いたしました。
「モノづくり」と「コトづくり」。
この両輪のスパイラルアップで、ブランドを進化させていくとお伝えしました。
2017年6月に社長に就任した私の役割は、このシナリオの「実行と実現」です。
「ダイハツらしさ」をさらに磨き上げることが、トヨタグループの中におけるダイハツの存在感を高め、結果としてトヨタグループへの貢献になると考えています。
「ダイハツらしさ」を磨くことは、モノづくりにおける「DNGAの実現」そのものです。
DNGA(ダイハツ ニュー グローバル アーキテクチャー)は、軽を基点としたクルマづくり。
すなわち「小から大」のクルマづくりとなります。
このDNGAを実現するための3つのテーマに全力で取り組みます。
①選択と集中による、さらなる良品廉価の追求
②先進技術の採用
③次世代SSC(シンプル・スリム・コンパクト)の確立
良品廉価の追求では、新プラットフォームを開発し、環境性能や安全性、快適性を大幅に向上しながら、圧倒的な低コスト化を推進し、お客様が最もお求めやすい商品と致します。
先進技術については、ダイハツとしてやれることが、「まだまだある」と考えています。
キーワードは、「みんなの先進技術」です。
先進技術をみんなのものにすることが、ダイハツの役割であり、スマートアシストに代表されるように、全てのお客様にこのような技術を、お求めやすい価格で、ご提供することだと考えています。
SSC(シンプル・スリム・コンパクト)は品質向上・人材育成にもつながる「ダイハツの心・精神」です。
これを継承しながら、低コスト、高品質をさらに進化させ、ダイハツの競争力をより一層、強固なものと致します。
この3つのテーマに対して、小型車づくりに長く携わり、新興国での現地生産もあるグローバルモデルを担当した経験も生かしながら、DNGAの実現をやり切り、東京オリンピックまでに、第一弾となる軽自動車を投入いたします。
一方、「D-Challenge2025」のもうひとつの軸である「コトづくり」では、「お客様や地域の方々との接点拡大」を主眼とした活動を、待ったなしで取り組み、人と人とのつながりを、今まで以上に強くし、プラスαのサービスをご提供することで、販売強化につなげて参ります。
これらの取り組みを通じた、ダイハツブランドの進化については、その方向性を示す為、先般、新しいグループスローガンを掲げました。
「Light you up」
この考え方のもと、グローバルな市場の動きと、技術変化を見据えながらも、ローカル(地域)のお客様一人ひとりを最優先した商品やサービスをご提供すること。
このような方向で、ブランドを進化させることが、新しいスローガンである「Light you up」につながると考えております。
そのためにも、ダイハツ社員一人ひとりを、「自分が今やっている仕事は、世界の誰かを輝かせ、その輝きで自分が、もっと成長できるのか」を常に考え、ダイハツらしさを追求できる人材に育てて参ります。
これらの取り組みを実行することで、今以上に「ダイハツらしさ」を進化させて、「世界に無くてはならないブランド」に成長させていきます。